北朝鮮政府、初の仮想通貨カンファレンスを10月に開催予定|最先端技術に置ける能力を誇示か
- 北朝鮮が仮想通貨カンファレンスを開催
- 米国国営ラジオ番組Radio Free Asiaのレポートによると、北朝鮮は今年の10月に、仮想通貨とブロックチェーンをテーマとしたカンファレンスを開催し、世界各国から業界のエキスパートを招待し、北朝鮮の国営企業代表と対談することを予定している。
注目すべき北朝鮮初主導の仮想通貨イベント
米国国営ラジオ番組Radio Free Asiaのレポートを引用した韓国の大手ニュースメディア聯合ニュースの報道によると、北朝鮮(DPRK)は今年の10月1日から2日間に首都平壌で「国際ブロックチェーンカンファレンス」を予定している模様です。
また、当カンファレンスは世界各国から業界の有識者や専門家を集めて、10月3日に、国営企業の代表とミーティングを開く事を予定しており、現在までハッキング等の疑惑により、仮想通貨に関連する裏の動きが報道されていた事で、同カンファレンス内での動きが注目されています。
Radio Free Asiaの取材において、ある匿名のセキュリティ専門家が、北朝鮮は仮想通貨カンファレンスを通して、最先端の暗号とブロックチェーン技術における能力を示そうと目論む可能性が高いと言及したと、Bitcoin.com は報道しました。
今まで北朝鮮が関わったとされるハッキング
先週コインポスト で報道したような仮想通貨に対するハッキングに関する疑惑は初めてではありません。
以前から、北朝鮮政府との深い繋がりを疑われる「ラザラス(Lazarus)」は過去10年間で発生した数多くのサイバー事件の主犯であると指摘されており、韓国の大手仮想通貨取引所Bithumbを始めとする一連のハッキングに関与した疑いが持たれていました。
直近では、先週発覚されたのが、アジア圏にある仮想通貨取引所へのサイバー侵入被害で、ロシアに本社を置く、コンピューターセキュリティ会社、カスペルスキー・ラボ(Kaspersky Lab)のレポートで明らかになりました。
現状では、未だどの取引所が標的になっているかは明るみに出ていません。
また、今年3月に、米国国家安全保障局(NSA)のアジア・パシフィック地域担当サイバーセキュリティ専門家Pricilla Moriuchi氏は、北朝鮮は2017年度マイニングとハッキングで約11000BTCを入手したと明かしました。当時のBTC相場では約2億ドル以上に値します。
北朝鮮は、米国が主導する経済制裁を始め、グローバル金融システムへのアクセス制限を回避するために、分散性と匿名性を持つ仮想通貨を利用する傾向となっています。
更に、平壌大学が仮想通貨の授業を始めたとされることから、北朝鮮の金正恩政権がこの新興業界に一枚噛む真剣さを表していると考えられます。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します