ソラナVM利用のロールアップEclipse、「Polygon SVM」リリースへ
Polygon SVMのリリース計画
ブロックチェーンの相互運用技術を開発するEclipseは24日、ポリゴン(MATIC)と互換性のある、ソラナ(SOL)のレイヤー2ソリューション「Polygon SVM」のリリース計画を発表した。
Polygon SVMは、Optimistic Rollups技術に基づいたレイヤー2(L2)ブロックチェーン。トランザクション処理はL2で実行されるものの、トランザクションの正当性やデータの保存はL1であるソラナブロックチェーンのセキュリティを活用する。
本来、ソラナからポリゴンにプロダクトを拡張する場合、開発言語・環境が異なるためスマートコントラクトを書き直す必要がある。ソラナはプログラミング言語「Rust」を使用しており、ポリゴンなど他のブロックチェーンで広く採用しているEVM(イーサリアム仮想マシン)に互換性がないからだ。
一方、Polygon SVMはポリゴンに展開するためのコンピューティング環境を提供する。ソラナのスマートコントラクト動作環境と互換性があるため、開発者は既存のソラナ上のdApps(分散型アプリ)をすぐにデプロイできる。
ソラナdAppsにとってPolygon SVMによりマルチチェーン展開が可能となり、ビジネス規模を拡張しやすくなる。
Polygon SVMのテストネットは2023年の第1四半期(1-3月)中に開設され、メインネット公開は第2四半期に予定されている。
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Eclipseとは
Eclipseとは、ソラナ(SOL)やコスモス(ATOM)を含む複数のレイヤー1ブロックチェーンと互換性のある、カスタマイズ可能なロールアップ技術のプロバイダー。任意のブロックチェーンを使用しソラナOSを搭載した独自のロールアップが構築可能になることを目指している。
Eclipseは22年9月に完了したシードラウンドで13億円(900万ドル)を調達。ソラナ創設者Anatoly Yakovenko氏も出資した。
Eclipseの創設者のNeel Somani氏は海外メディアTechCrunchに対し、ポリゴン以外のEVM互換チェーン向けにも「SeaLevel Virtual Machine(SVM)」を展開していく方針を示唆している。
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