ビットコイン28000ドル台で揉み合う、米マイクロストラテジー買い増しで保有量14万BTCに
マクロ経済と金融市場
5日の米NY株式市場では、ダウは前日比80ドル(0.24%)安、ナスダック指数は1.07%安で取引を終えた。 軟調な経済指標を受け、リセッション(景気後退)懸念が強まっている。
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仮想通貨市況
暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコインは前日比1.78%安の28,059ドル。
3万ドルの心理的節目が迫る中、上値を重くしている。
ボリンジャーバンドの考案者のジョン・A・ボリンジャー氏は、ボリンジャーバンドのスクイーズに言及した。
バンド幅が狭まる状態で揉み合うスクイーズからバンド拡張のエクスパンションへの移行はボラティリティ(価格変動性)拡大を示唆する。
仮想通貨データ追跡企業kaikoによると、米国における出来高は3週間足らずで8割以上減少した。
米SEC(証券取引委員会)によるコインベースへのウェルズ通知やCFTC(米商品先物取引委員会)によるバイナンスの提訴など米金融当局の規制強化がビットコイン相場の出来高低下をもたらした節がある。シルバーゲート銀行とシグネチャー銀行の破綻も取引所の流動性低下につながった。
そのような状況にある中、米マイクロストラテジーは1045BTCの買い増しを発表した。これまでの度重なる買い増しにより、ビットコインの平均取得価格は29,803ドル。
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同社の保有量は140,000BTCに及び、総供給量2100万BTCの0.66%に達している。
なお、シルバーゲート銀行の破綻を受け、ビットコインを担保に同社から借り受けた2億500万ドルの融資はすでに完済したことを発表した。
イーサリアム
12日に予定される“上海(Shapella)”アップグレードでは、これまで蓄積されてきたステーキングおよびステーキング報酬の引き出し機能が実装され、短期的に大きな売り圧力がもたらされるのではないかという懸念がある。
この点について、データ分析企業CryptoQuantは、「売り圧力は市場予想を下回る可能性がある」と分析した。
背景にあるのは相場環境だ。現在のETH価格はここ数年間でステークされたイーサリアム(1790万ETH)の内、半分以上の970万ETHが含み損水準にあると指摘。リキッドステーキングの最大手プロトコルLido Financeのプールも同様であり、損切りするよりもステーキングを継続する可能性が高いとの見方を示した。
ビーコンチェーンに預け入れられた約970万ETHは、機関投資家の資金(スマートマネー)が中心で、強気相場の最中にあった2020年後半から2021年にかけてロックされたものと思われる。
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The Bolockのデータによれば、イーサリアム(ETH)のプットオプションとコールオプションの建玉比率は、テラ(LUNA)ショックで仮想通貨相場の暴落を引き起こした昨年5月以来の水準となる0.47まで上昇した。
オプション取引を用いた価格変動リスクのヘッジ需要のほか、コールオプション比率の減少は市場関係者による弱気の見通しの増加を示唆する。
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