P2P保険の脅威、ブロックチェーンが保険業界を塗り替える日が近い
ResearchAndMarkets.comが発表した最新のレポート、「Peer2Peer Insurance Global 2018」において、ブロックチェーン技術、ならびにP2P(peer-to-peer)保険が保険業界を塗り替えつつあると報告された。
このレポートにおけるP2P保険は、家族や特定の共通の利益で結ばれた少人数をグループ化し、この中で互いに互助のように協力し合う保険モデルのことだ。
P2P保険では、既存の保険会社のような中央機関を介さずに直接保険加入者たちが繋がり、ポリシールールの設定、新規加入者の受け入れ、請求、払い戻しの実行など、すべての保険機能をまとめて管理することができる。
また、これまで保険会社が行っていた見積もり、請求の決済、その他管理は、ソフトウェアとスマートコントラクトによって保険会社無しで自動的に処理することができる。
保険会社とブローカーは、このP2P保険が本当に脅威であるのかどうか、そしてまたこの新興技術から得られるものがあるのか、見極める必要があるとレポートでは述べられている。
7月には大手コンサルティング会社のアクセンチュアが、DLT(distributed ledger technology)実装のためブロックチェーン事業を主軸に置くThe Institutes RiskBlock Allianceと提携したという発表もあり、今後業界大手でも検証が進められていくことになりそうだ。
参考記事:Blockchain Reshaping Insurance Industry, New Study Shows
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