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バイナンス、イラン制裁への違反を公式否定 報道は虚偽と主張

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

この記事のポイント
  • 「イラン制裁回避の常習犯」との批判を否定
  • イラン関連の取引量を約97%削減と強調

米ブルーメンタール議員に反論

大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンスは6日、米国のリチャード・ブルーメンタール上院議員に公式に反論した。同議員の批判は、根拠のない、中傷的な主張を含む最近のメディア報道に大きく依存するものだと主張している。

ブルーメンタール氏は2月、バイナンスは制裁違反の「常習犯」であり、経済制裁の対象となっているイランの団体などに同社の取引所から送金が行われのを許していたとして調査を求めていた。

バイナンスはこの疑惑をすぐに否定していたが、今回公式の反論を行った格好だ。

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ブルーメンタール氏の主張は、ニューヨーク・タイムズ、フォーチュンなど各社の報道を根拠にしたものだった。バイナンスのパートナー企業であるヘキサ・ホエールとブレスド・トラストが資金洗浄の仲介人として活動し、イラン政府機関との取引を可能にしていたと伝えられたものだ。

また、イランやロシアのユーザーによるバイナンス利用を発見したコンプライアンス(法的順守)担当者が停職・解雇されていたとも報じられている。

まずバイナンスは、1,500名を超えるコンプライアンス担当者のうち、バイナンスを退職したのはごく少数であり、これは大規模組織における通常の離職率だと指摘。法的順守で懸念を表明したことによる解雇は発生していないとも主張した。

さらに、バイナンスは厳格な顧客身元確認・コンプライアンスのプログラムを導入しており、イランに居住するユーザーのプラットフォーム利用を禁止していると強調している。

関連:ブラックロック、4兆円規模ファンドの解約制限 仮想通貨やDeFiへの波及懸念も

イラン関連の取引を大幅削減

パートナー企業ヘキサ・ホエールとブレスド・トラストに関しては、これらの事業体に関する懸念を認識し、バイナンスのプラットフォームから排除したと述べる。取引関係を打ち切った格好だ。

ヘキサ・ホエールは仮想通貨の取引・送金仲介を行う企業だ。ウォール・ストリート・ジャーナルは、同社が約5億ドル(790億円)相当のステーブルコインUSDTを、米国などからテロ組織に指定されているイスラム革命防衛隊(IRGC)に送金していたと報じている。

バイナンスは2025年4月、法執行機関に、バイナンスのウォレットと外部ウォレットの間でなされた取引に関する情報を求められたと明かした。当局は、外部ウォレット(バイナンスのものではない)がテロ資金供与との関連性がある可能性を指摘していたという。

これを受けてバイナンスは包括的な調査を実施。当局にヘキサ・ホエールなどのウォレットに紐づけられたアカウントの情報を提供。その後8月にはヘキサ・ホエールとの取引関係を解除している。

ブレスド・トラストについても同様の経緯の後、取引関係を解除したと説明した。

また、同社の取引所で「イランの事業体に関連する2,000件のアカウントを発見した」というウォール・ストリート・ジャーナルの報道は虚偽だとしている。改めて、コンプライアンス体制の厳格さを強調した。

取引監視、制裁審査、行動分析のため、25以上の高度なツールを用いて違法行為を検知・防止しており、違法行為に関与したとみなされるウォレットへの接触を97%削減しているとも述べた。

2024年1月から2025年7月にかけて、「総取引量の0.284%からわずか0.009%に」削減した格好だ。イランの主要な4つの仮想通貨取引所に関しても、過去2年間で取引量を97.3%削減していると主張している。

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