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米下院歳入委、仮想通貨課税の討議草案7本を公開 6月9日に公聴会

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

この記事のポイント
  • 7本の草案がステーキングや洗い売りルール等を個別に規定
  • 200ドル未満のステーブルコイン取引をキャピタルゲイン税から免除する案も含む

仮想通貨課税を刷新する目的

米下院歳入委員会は5日、仮想通貨の課税制度を包括的に見直す7本の討議草案を公開したと、仮想通貨ジャーナリストのエレノア・テレット氏などが報じた。6月9日に公聴会を開催し、各草案の内容を審議する予定だ。

7本の草案はステーブルコイン取引、採掘・ステーキング、仮想通貨レンディング、洗い売り(ウォッシュセール)ルール、慈善寄付、自主開示プログラムなど個別テーマごとに独立した法案として構成されている。

テレット氏によれば、同パッケージはミラー下院議員とホースフォード下院議員が共同提出した「デジタル資産パリティー法」と、昨年ルミス上院議員が提出した類似立法を複数の独立した草案に分解した形だという。

仮想通貨の課税整備をめぐっては、昨年末にもミラー氏とホースフォード氏が、ドル連動の規制済みステーブルコインによる200ドル未満の取引をキャピタルゲイン税の対象外とする草案を公開していた。今回の討議草案群はその流れを引き継ぐものだ。

関連記事:仮想通貨の少額取引免税検討・マイナー報酬5年繰り延べ、米税制改革法案を提出

米超党派議員が仮想通貨初の包括税制法案「PARITY法」を提出。少額取引免税の検討指示、マイナー報酬の最大5年課税繰り延べ、損出し節税の封鎖などを盛り込む。

業界団体と立法の現状

仮想通貨業界団体デジタルチェンバーのコディ・カーボン最高経営責任者は声明で、「デジタル資産が受けるべき税制上の明確性と公正性を実現するため、立法者と協力する」と述べた。「来週火曜日の公聴会は、これらの草案を精緻化し、超党派の税制改正を前進させる好機だ」とも語っている。

一方、議会では仮想通貨市場全体の規制枠組みを定める「クラリティー法」の審議も並行して続いている。同法案は5月14日に上院銀行委員会を賛成15・反対9で通過したが、JPモルガンのアナリストは今週のリポートで年内成立を阻む障害が複数残存していると指摘した。

上院本会議での60票確保、下院との条文すり合わせ、大統領署名という3段階の手続きが積み残されており、夏季休会明け後は中間選挙対応で残された審議期間は約9週間とされる。

関連記事: JPモルガン「クラリティー法案の成立余地縮小」、中間選挙前の成立を疑問視

クラリティー法の審議状況とJPモルガンによる年内成立への懸念分析を詳報。ステーブルコイン利回り規定をめぐる銀行業界と仮想通貨企業の対立構造も解説。

なお、ルミス上院議員は先週のブロックチェーン・アソシエーション主催のタウンホールで、クラリティー法が今年中に成立しなければ2030年まで審議が持ち越される可能性があると警告した。

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