仮想通貨の今後を占う重要ライン「ビットコイン6000ドル」間近、マイニング損益分岐点から考察
- 重要ライン6000ドル間近
- ビットコイン価格は12日へと日付変更と同時に一時急落し、米ドル建てコインベースにて一時6180ドルまで下落しましたものの、すぐに復調した。また、直近1年間でビットコイン価格が4度下げ止まりしている6000ドル付近に近づいています。
- Bitmainとは
- 世界最大規模のマイニングプール「Antpool」を運営する中国の会社。
重要ライン6000ドル間近
ビットコイン価格は12日へと日付変更と同時に一時急落し、米ドル建てコインベースにて一時6180ドルまで下落しました。
その後は6300ドルまで復調こそしているものの、直近1年間でビットコインチャートが4度下げ止まりしている6000ドル付近に近づいています。
かつ2018年以降、6000ドルでの反発後、相場は上値を切り下げて推移しているため、どちらか一方に大きくブレイクする可能性が注目されて入る格好です。
その状況の中で、売りで利益を取る売り仕掛けが行われる可能性(ファンドなどの大口)、利益享受が難しくなってきているとの指摘される大手マイニングファームによる買い支えの可能性が指摘されている状況となります。
マイニングファームの損益状況からみる6000ドルの動き
気になるマイニングファームの損益分岐点は先日、大手マイニングプール、F2プールのCEOが、中国最大のSNS「Weibo」にて明かしました。
マイニングマシンの損益分岐点は、主にマイニングマシンの販売価格とマシン性能、デフィカルティ(競争率)の推移で変化することになりますが(ファームが安い電力を利用することは前提)、販売価格についてはマシンを販売する企業側が通貨価格の推移に合わせて値段を変更してくるため、下落している現在でも最新のマシンは直近ですぐに損益がマイナスとなる価格での販売は基本的に行われていません。
逆に言えば、ビットコイン価格が高い時に販売されていたマシンの仕入れ状況などを加味すると、かなり損益分岐点が高く設定されることになるということです。
これは、F2プールCEOが公表した損益分岐表ですが、各マシンで大きく損益分岐点が異なることがわかります。
損益分岐点では、現在マイナーに最も支持されるT2などを含むイノシリコン製のマイニングマシンですが、今回のマイナーの買い支えの面で注目すべきはS7やS9を含むAntminerを有するビットメイン側の動きではないかと思います。
ビットメイン社は、マシン販売を手がけるだけでなく巨大マイニングプールを有する中国最大手マイニング企業であり、より損益分岐点が重要視、また買い支える巨額資金を有して入る可能性があります。
この表を元に試算する場合、すでに損益分岐点を割って入るS7の79258元となる11,531USDは今回考えに入れず、人気を博したAntminerS9と1月に販売が開始されたAntminerT9が今回の基準価格として重要視されるでしょう。
これら2つのマシンの損益分岐点は、S9が30262元(4,403USD)、T9が36792元(5,353USD)となります。
今回チャートで重要視されているのは6000ドルとなるため、T9の損益分岐点はかなり近い位置にあると考えられ、逆にS9の損益分岐点はまだ1600USDちかい余力があることになります。
今後のサポートラインは
では、仮に6000ドルで下値ブレイクした場合、サポートラインはどのレベルに設定されるのでしょうか?
強いサポートラインとしては、2つ5080ドル付近、3100ドル付近に設定、意識される可能性があり、仮にブレイクによる強い下落が起きた場合5080ドルは視野に入ってくることになります。
ということになるとT9の損益分岐点を割る危機となる可能性があることになり、仮に大手マイニングファームのビットメインなどマイニングファームが動く場合、買い支えに動く可能性は考えの一つとして持っておく必要があります。
あくまでも仮説となり、各方面がどの様な動きにでるかがわからない以上、どちらに転ぶかがわからない状況となるため、安易に買いを入れるのは危険な状況とは言えますが、複数の大口が今後の相場のターニングポイントとして、狙ってくる可能性のある6000ドル付近は、今後最も重要なラインと言っても過言ではありません。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します