LINE NEXT、SEGAの人気IP用いた「GAME DOSI」のWeb3ゲーム開発へ
セガの主力級IP投入か
LINE NEXT Inc.は10日、IP(知的財産権)ライセンスを取得するための覚書(MOU)を株式会社セガと締結したことを発表した。
LINE NEXTは、米国に拠点を置き、NFT(非代替性トークン)エコシステムの開発と拡大に特化したLINEグループのベンチャー企業のひとつ。提供元IPの詳細は明かされていないが、“非常に人気のあるクラシックゲーム”と称されていることから、知名度の高いメジャータイトルを投じる可能性も考えられる。
LINE NEXTは、Web3ゲームの普及を目指すLINE NEXTの計画の一環として、グローバルWeb3ゲームプラットフォームを謳う『GAME DOSI(ゲーム・ドシ)』でこの新作タイトルを紹介し、NFT制作をはじめ、デジタル決済やマーケティング活動を含めサポートしていくことになる。
web3に積極姿勢を示すLINEグループ
LINEグループでは、18年4月に「LINE Blockchain Lab」を設立し、ブロックチェーン技術を応用したdAppsの開発や、P2Pネットワークによる分散システム、暗号化技術の研究を行ってきた。
その後、独自ブロックチェーン「LINE Blockchain」を開発し、独自暗号資産「LINK」の発行や、暗号資産取引サービス「LINE BITMAX」および「BITFRONT」、NFT総合マーケットプレイス「LINE NFT」の運営など、グループ全体で様々なブロックチェーン関連の事業を展開している。
22年8月には、LINEの暗号資産事業、およびブロックチェーン関連事業を展開する「LINE Xenesis」が、歩いて稼ぐ(Move to Earn)ゲームアプリ「STEPN」を運営するFind Satoshi Lab Limitedと、日本ローカライズ化に向けたSTEPN開発に関する覚書をFind Satoshi Labと締結している。
関連:LINE Xenesis、STEPNの運営企業と覚書を締結
一方、セガは国内発のゲーム特化型ブロックチェーン「Oasys(OAS)」の初期バリデータとしても早くから参画しており、セガの『三国志大戦』のIPを活用した新作ブロックチェーンゲーム『Battle of Three Kingdoms』をdouble jump. tokyo株式会社が開発中だ。
『三国志大戦』のweb3ゲームはすでにティザーサイトが公開されており、2023年内のリリースを予定している。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します