承認率高める狙いで現物型ビットコインETFの申請を修正、米ARK
SEC承認の吉兆になるか
米大手ヘッジファンドARK Investとパートナーである21Sharesは米SEC審査中の現物型ビットコインETFの申請内容を修正したことが明らかになった。承認率を高める狙いだ。
ARKによる申請は現在の全ての現物型ビットコインETF申請のなかで最終審査期限が最も近く24年1月10日前後と予定されている。そのため、ブラックロックやフィデリティなど他のビットコインETF申請の基準になりうる。
修正後はSECが懸念を示したビットコインカストディや財務報告に関する内容だった。「コインベースカストディが保管するETFのビットコイン資産は分離された口座にあり、企業や他の顧客の資産と混同されることはない」とするほか、SEC標準である「一般に公正妥当と認められた会計基準(GAAP)」に準拠しないことも明記した。
また、ビットコイン採掘の電気代上昇やビットコイン不正使用の増加はビットコインETFの価格にネガティブな影響を及ぼすことになるといった内容も新たに加えている。
ブルームバーグのETFアナリストJames Seyffart氏は変更点について「将来の承認に向けて良い兆候だ」とコメントした。
ARKは先月、米国初として21Sharesと共同で現物型イーサリアムのETF(上場投資信託)の申請をSECへ提出していた。
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