Web3開発者の減少要因、急成長中のエコシステムは?-Electric Capital報告
3年前に対して66%増加
暗号資産(仮想通貨)に特化したベンチャーキャピタル、Electric Capitalは18日、Web3(分散型ウェブ)の開発者動向に関するレポートを公表した。
23年10月1日時点のWeb3のオープンソース開発者の月間アクティブ数は、前年同期と比べて27%減の19,300人。ただし、過去の弱気市場(2020年)との比較では66%増となる。
この調査は、226,000以上のクリプト関連のリポジトリと1億6,400万件以上のコミットを基に、各開発者の動向を分析した。
特に、過去1年間で月間アクティブ開発者数が減少したグループは、クリプト(ブロックチェーン・仮想通貨)開発歴が1年未満の「ニューカマー」で、前年比で58%減少している。主な原因は新規参入開発者の減少であり、2023年10月時点で1,721人という数字は、23年6月比-40%、22年10月比-64%となっている。
一方、クリプトの開発に1~2年携わっている「Emerging Developers」は11%増、2年以上従事している「Established Developers」は5%増と、それぞれ安定して推移している。この傾向は2023年7月の調査結果でも見られた。
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個別エコシステムの開発者推移
それにも関わらず、いくつかの暗号資産(仮想通貨)エコシステムは前年と比較して堅調な成長を見せている。特に、Aztec Protocol、XRPなどが前年比でプラス成長を遂げている。
- Aztec Protocol(前年比+168%、月間アクティブ開発者数 76人)
- Celestia(+145%、 81人)
- XRP(+18%、172人)
- TON(+8%、126人)
- ZKSync(+6%、 229人)
- Starknet(+4%、517人)
Electric Capitalは主要なデータを毎月更新している。開発者総数が多い仮想通貨エコシステムについて、過去2年間の推移は以下の通りだ。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します