ユーザーのガス代を肩代わりできる新サービス、米サークル社がローンチ

Web3普及の障壁なくすため

米ドルステーブルコイン「USDC」を運営するサークル社は19日、新たなWeb3サービスを2つ発表した。

今回発表したサービスは「Gas Station」と「Smart Contract Platform」という名称。どちらも直接的には開発者や企業向けのサービスで、現在はベータ版がリリースされている。このサービスは最終的にはユーザーの必要コストを下げたり、アプリを使用する上での難しさや摩擦を取り除いたりすることにつながると同社は説明した。

まず、Gas Stationは開発者や企業がユーザーのガス代を肩代わりすることができるサービス。サークル社のプロダクトである「Programmable Wallets」と合わせて開発者がアプリに組み込むことで、ガス代に関わるユーザーの利便性を向上することができる。

同社はこの機能の採用事例として、配車などに使えるスーパーアプリ「Grab」を挙げた。すでにシンガポールで試験導入しており、GrabのWeb3ウォレットにProgrammable WalletsとGas Stationが組み込まれているという。

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今回、ユーザーのガス代を肩代わりする機能を実現している技術は「アカウントの抽象化(Account Abstraction:AA)」。イーサリアム(ETH)の仮想マシン(EVM)と互換性があれば、L2のブロックチェーンでも導入が可能だ。

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「CoinDesk」によれば、Gas Stationは現時点でイーサリアムのテストネット、ポリゴン(MATIC)のテストネットとメインネットで利用できる。

Smart Contract Platform

もう1つのSmart Contract Platformは、開発者や企業がスマートコントラクトを容易に展開できるようになるサービス。アプリの中に容易にスマートコントラクトを導入できるようにすることで、事業の価値を解放するという。

サークル社は今回の発表で、スマートコントラクトを実装する難しさを指摘。実装する際にはバグをなくすなどして安全に展開できるように徹底的にテストや監査を行う必要があるとし、スマートコントラクトを構築したり、アップグレードしたりする特別な技術を持つ開発者は0.05%以下しかいないとした。

スマートコントラクトにまつわる障壁や摩擦をなくすことが、このサービスを提供する目的。19日時点でイーサリアム、ポリゴン、アバランチ(AVAX)のブロックチェーンで利用できるようにしており、今後はサポートするチェーンを増やしていくとサークル社は説明した。

スマートコントラクトとは

あらかじめプログラムされた条件に応じて自動で契約を執行する仕組みを指す。スマートコントラクトの機能が実装されている代表的なブロックチェーンはイーサリアム。

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