アニモカブランズ、TONネットワーク最大のバリデータに
TONに投資も
ゲームとメタバースのデジタル資産IPを推進するWeb3大手Animoca Brands(アニモカブランズ)は28日、TON(The Open Network)のエコシステムに投資し、L1ブロックチェーン「TON」の最大のバリデータになったと発表した。
TONとは、月間8億人以上の利用者を有するテレグラムが最初に設計したブロックチェーン。2018年に米証券取引委員会(SEC)から、仮想通貨「Gram」で行なったICO(イニシャル・コイン・オファリング)が証券法違反であると提訴されてテレグラムは開発中止を余儀なくされたが、その後TON Foundationに引き継がれ、TONは現在コミュニティがプロジェクトを主導している。
暗号資産取引所ビットポイントが10月末に、TONの国内初上場を発表した。
アニモカブランズはTONエコシステムへの参加を通して、TONのネイティブゲーミングインフラプロジェクト「TON Play」に出資する。TON Playは、TON上で構築されたゲームプロジェクトがテレグラム上で直接起動したり、開発者がウェブアプリを介して既存のウェブゲームをテレグラム内に直接移植したりするために必要なインフラとソリューションを提供している。
また、「TON Playは、TON上で新しいゲームプロジェクトを立ち上げるために必要なインフラとソリューションを提供し、アニモカブランズの400を超えるWeb3プロジェクトのポートフォリオをテレグラムに直接スムーズに移植することを可能にする」とも説明した。
一方、TONおよびTON Playへの投資額については明かしていない。
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ウォレット「TON Space」
TONは開発上テレグラムとの直接的な関わりを持っていないが、9月にテレグラム対応の仮想通貨ウォレット「TON Space」をリリースするなど、テレグラムユーザーに向けた新製品も開発し続けている。
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