10/11に米公聴会が開催|"アンチ仮想通貨"経済学者による証言が不安視
- 米国会で仮想通貨の公聴会が開催予定
- 米国会上院で10月11日に「仮想通貨とブロックチェーンのエコシステムを探求する」と題した公聴会が予定されている。この公聴会では業界に精通した2人の専門家による証言が注目される。
- 仮想通貨否定派の経済学者
- Nouriel Roubini氏はニューヨーク大学の著名な経済学者として知られ、仮想通貨・ブロックチェーンに対して否定的な意見を持っていることから同氏の発言には多くの注目が集まっている。これまでも複数のカンファレンスで仮想通貨について言及し、数々の過激な発言を行っている。 そして、Coin Center Director of Research機構のPeter Van Valkenburgh氏も、仮想通貨の否定者である。
アメリカ国会で仮想通貨の公聴会が開催予定
アメリカ上院「銀行・住宅・都市問題委員会」では、米国時間10月11日に『仮想通貨とブロックチェーンのエコシステムに関する追求(Exploring the Cryptocurrency and blockchain Ecosystem)』と題した公聴会が予定されている(政府公式HPより)。
この公聴会では、この業界に精通した否定派の2人による証言が計画されている。
その2人とは、Coin Centerの研究部長であるPeter Van Valkenburgh氏とニューヨーク大学(NYU)の経済学教授であるNouriel Roubini氏だ。
断固たる否定派
Roubini氏は同大学の著名な経済学者として知られ、仮想通貨・ブロックチェーンに対して否定的な意見を持っていることから同氏の発言には多くの注目が集まっている。
例えば、同氏はビットコイン熱狂者のことを「サイバーテロリスト」などと揶揄することもあり、スマートコントラクトに関する否定的な意見もなりふり構わず公表している。
さらに、今年6月には、自身のツイートでスマートコントラクトを”法廷による後ろ盾のない契約もどき“であると批判した。
Roubini氏のツイートに対しては多くの批判が寄せられたが、ビットコインの開発者であるJimmy Song氏はRoubini氏の立場に幾分か共感し、以下のようなコメントを残している。
スマートコントラクトが使用できる場面は非常に限られており、セキュリティ面でも未だ問題点が多く存在する。(スマートコントラクトに関して)誇張された宣伝文句と開発上の現実の間には大きな乖離があるのは間違いない。
「アンチ仮想通貨」で知られる経済学者
そして、Peter Van Valkenburgh氏は「Dr. Doom」(和訳:破滅の先生)というあだ名でしばしば呼ばれることもあり、2008年の世界経済危機を予見したことでその名を広げた。
彼は今や世界で最も尊敬に値する経済学者の一人といっても過言ではないと思われる。
また、同氏はビットコインに対して断固として否定的な立場を示しており、昨年11月には価値保存の手段として、また支払いシステムとして仮想通貨を利用するのは”得策ではない“と述べている。
今年も複数のカンファレンスで仮想通貨について言及し、”非中央集権など存在し得ない”、”ブロックチェーンは見せかけのエクセルスプレッドシート以上の何物でもない”といった過激な発言を行っている。
上記のように、これまでに数々の否定的意見を述べてきた「Dr.Doom」ことNouriel Roubini氏だが、来たる公聴会でもその恨み節を込めた意見が飛び交い、市場へどのような悪影響がもたらされるのか、不安視されると考えられる。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します