仮想通貨ブリッジWormhole、半導体大手AMDのチップを利用し性能向上へ

アクセラレーターチップでスケールアップ

異なるブロックチェーン間の互換性技術(ブリッジ・メッセージング)を開発するWormhole(ワームホール)は性能を引き上げるために、半導体大手AMDのアクセラレーターチップを実装すると発表した。

採用したのは、AMDのAlveo U55CとU250チップで、Wormholeのゼロ知識証明のコンピューティングパワーを向上させる目的だ。

Wormholeは30以上のブロックチェーンのトークンブリッジとメッセージングに対応している。現在、ブロックチェーン間に安全な「通信チャネル」を作るために、ゼロ知識証明(ZKP)を用いたライトクライアントの実装を開発している。

このZKPはコンピューティングパワーをより多く消費するため、AMDのチップを導入することになった。それらのチップは既にAI分野で機械学習などのタスクに活用されている。

Wormholeは、Ethereum、Near、Solana、Aptos、Sui、Cosmosを含む主要なブロックチェーンにまたがる安全な通信チャネルを作成することを計画中。ライトクライアントにおける証明生成と検証に関するスケーリングは、AMDデバイスを通じて促進される。

Wormholeは今回の発表で、「AMDは、エンタープライズグレードのFPGA(field-programmable gate array)とGPUハードウェアを提供し、効率とスピードを確保するためにWormhole ZKのエンジニアに深いハードウェアの専門知識を提供することで、今回の取り組みにおいて重要な役割を果たしている」と述べている。

なお、WormholeのWトークンのエアドロップ詳細が近いうちに発表される可能性があると期待されている。

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画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
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