ソニー銀行、Web3対応スマホアプリを計画 デジタル証券やNFT特典と連携
Sony Bank CONNECT今夏リリース
ソニーフィナンシャルグループのソニー銀行株式会社は5日、Web3時代を見据え、クリエイターやファンの経済圏を拡大する目的で、2024年夏に「Sony Bank CONNECT(ソニーバンク・コネクト)」をリリースする計画を発表した。
この新しいプラットフォームは、ソニー銀行のこれまでのWeb3展開を包括し、デジタル証券やNFT(ノンファンジブルトークン)の保有者に向けた特典を提供する予定。
ソニーバンク・コネクトは、ユーザーが「誰でも簡単に、安心して楽しめる感動体験」にアクセスできるよう設計された、Web3エンターテインメント分野向けのスマートフォンアプリ。
このアプリは、SNFT株式会社が運営するマーケットプレイス「SNFT」に接続し、ユーザーがSNFTで保有するNFTを表示して楽しむことができる。
リリースに際して、ソニー銀行は、過去のキャンペーンで配布されたNFTや特定のデジタル証券を購入、またはアンケートに回答した顧客へのデジタルコンテンツの提供を計画している。
また、ブロックチェーンを基盤としたウォレットの開発も進める。ソニー銀行は顧客のフィードバックを取り入れながら、リリース後も機能の拡張を続ける予定だ。
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デジタル証券の発行計画
ソニー銀行は、グリーンボンド(環境債)を裏付けとした外貨建てのデジタル証券(ST)の発行を予定している。これは日本の銀行が外貨建てのSTを取り扱う初めての事例となる。
このSTは、三井住友信託銀行との連携により、3月下旬から募集が開始される。1口1,000ドル(約15万円)で、合計100万ドルの販売が予定されており、期間は2年、年利5%で提供される。このデジタル証券は、温室効果ガスの排出削減などの環境対策事業に資金を使用することが約束された環境債としての位置づけとなる。
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デジタル証券とは
株式などの有価証券をブロックチェーン技術を利用してデジタル化したトークンのこと。「セキュリティトークン(ST)」とも呼ばれる。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します