CoinPostで今最も読まれています

邦銀初、ソニー銀行がドル建てのデジタル証券(ST)販売へ=日経

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

デジタル証券(ST)の募集

ソニーフィナンシャルグループのソニー銀行は、投資する環境債(グリーンボンド)を裏付けにしたデジタル証券(ST)の募集を開始することがわかった。日経新聞が4日に報じた。

三井住友信託銀行と連携し、3月下旬に募集を開始。このデジタル証券はドル建てで、個人に販売を行う。日本の銀行が外貨建てのSTを手掛けるのは今回が初の事例になるという。

このSTは1口1,000ドル(約15万円)で計100万ドルを販売する予定。期間は2年で、年利は5%である。環境債とは、調達した資金の使途を温室効果ガス排出量削減などの環境対策事業に限定して発行する債券だ。

日経新聞によれば、ソニー銀行は今回のST発行を機に、STとNFT(非代替性トークン)を活用して顧客獲得を強化する方針だという。

デジタル証券とは

株式などの有価証券をブロックチェーン技術を利用してデジタル化したトークンのこと。「セキュリティトークン(ST)」とも呼ばれる。

▶️仮想通貨用語集

関連小池都知事「デジタル証券(ST)の発行支援などフィンテックの振興を後押しする」

ソニーの取り組み

ソニーグループはWeb3技術の採用に積極的だ。例えば昨年9月にはソニーネットワークコミュニケーションズが、アスターネットワーク(ASTR)のファウンダー渡辺創太氏のもと創設されたWeb3企業スターテイル・ラボと合弁会社を設立することを発表。この時、両社が共同でブロックチェーンを開発する方針だと説明した。

関連ソニーがブロックチェーン開発へ、スターテイル・ラボと合弁会社設立

ソニー銀行については、公式サイトの「商品・サービス」の項目にSTが掲載されている。まだ「現在募集中の案件はありません」と書かれているが、過去に募集したデジタル証券として「投資用マンションローン債権セキュリティトークン」を紹介している。

このSTの募集を開始したのは昨年7月。投資家の信託金を、ソニー銀行の投資用マンションローン債権などを裏付けとする信託受益権および三井住友信託銀行がソニー銀行に開設した普通預金口座で運用している。

投資家の受益権はブロックチェーン技術を活用したシステムでSTとして管理。STのプラットフォームは「Securitize」だった。

ソニー銀行は公式サイトでSTのメリットとして以下の内容を挙げている。

  • 証券発行のコストが抑えられて効率的な組成が可能
  • 少額投資を実現
  • 投資対象の多様化が可能
  • クーポンやポイントなど多様なリターンを実現

関連国内初、楽天キャッシュでデジタル証券(ST)の利息受け取り 大和証券らが公募社債発行へ

デジタル証券特集

デジタル証券の基礎知識 これからの金融を変える技術とは? 2023年のデジタル証券市場の動向と将来展望
デジタル証券の法的側面:規制とチャンス デジタル証券の技術的側面:ブロックチェーンとの関連性
デジタル証券の成功事例、先進企業の取り組みと成果
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
10/11 金曜日
08:55
マウントゴックス、弁済期限を25年10月末まで1年延長
マウントゴックスは弁済期限を25年10月末まで1年延長すると公表。仮想通貨ビットコインの売り圧軽減につながる可能性があるとの声が上がっている。
08:15
ドバイ仮想通貨規制当局、7つの無許可事業体に罰金と停止命令
ドバイの仮想資産規制当局(VARA)は、必要なライセンスを取得せずに営業し、マーケティング規制に違反した7つの事業体に対して罰金を科し、業務停止命令を出したと発表した。
08:00
トランプ氏の仮想通貨プロジェクト「WLF」、2200億円の評価額で445億円調達へ
米国のドナルド・トランプ前大統領と息子たちが関与する仮想通貨DeFiプロジェクト「ワールド・リバティ・ファイナンシャル(WLF)」が、来週からトークンの初期販売を開始する計画が明らかになった。
07:30
リップル社、米SECを交差上訴へ
リップル社が仮想通貨XRPを巡る裁判で米SECを交差上訴へ。もう争点は残されていないことを明確にすると同社の最高法務責任者が述べている。
06:35
リップル、Ripple Custody拡充
米リップルは10月10日、銀行やフィンテック企業向けの仮想通貨カストディサービス「Ripple Custody」の機能を大幅に拡充したと発表した。
06:15
米SEC、カンバーランドを仮想通貨取引の「無登録ディーラー」として告発
米証券取引委員会は10月10日、仮想通貨取引会社カンバーランドDRWに対し、無登録のディーラーとして3,000億円以上の仮想通貨産取引を行ったとして訴訟を提起した。
10/10 木曜日
15:00
ステーブルコイン需要、ラテンアメリカで急増=Chainalysis
チェイナリシスの最新レポートによると、ラテンアメリカでステーブルコインの需要が急増している。同地域においてステーブルコインは、自国通貨の価値下落への対策として、重要な金融ツールとなっている。
14:05
イーサリアム創設者ヴィタリック氏、ノーベル経済学賞候補に値する? 著名経済学者が評価
著名経済学者コーエン氏とタバロック氏が対談。イーサリアム共同創設者ヴィタリック氏がノーベル経済学賞に値すると評価。ビットコイン創設者サトシ・ナカモトについても言及。
13:15
Bitlayer Labs、13億円追加調達 ビットコイン基盤のレイヤー2ネットワーク開発を加速
ビットコインのレイヤー2ネットワークを開発するBitlayer LabsがシリーズAの延長ラウンドで900万ドルの資金調達に成功した。
10:45
ポリマーケット、8割以上のウォレットが利益を得られず
分散型予測市場ポリマーケットで約87%のウォレットが利益を得られなかったことが、LayerHubのデータで示されている。また、多くの利益を獲得できることが珍しいこともわかった。
10:10
ビットコイン下落幅緩和、需要の影響で市場は安定か=Glassnode
Glassnodeの最新レポートによるビットコイン市場分析。需要層により下落幅が緩和される一方、先物建玉の影響で価格変動のリスクも。
07:40
BTCが8万ドルに到達するための条件、Bitwiseが分析
仮想通貨ビットコインが2024年に8万ドルに到達するための条件をBitwise幹部が分析。今回、合計4つの条件を挙げている。
06:58
米VanEck新設の44億円ファンド、仮想通貨やAIセクター投資へ
ビットコインETFの発行企業である米投資企業VanEck傘下のVanEck Venturesは、フィンテック、デジタル資産、AI(人工知能)分野の革新的なスタートアップ企業に投資する3,000万ドル(44億円)の初期段階ファンドとして新たに立ち上げられた。
06:30
米当局、仮想通貨相場操縦で14人と企業を告発 ミームコイン市場にも関係か
米国ボストンの連邦検察は9日、仮想通貨における市場操作と見せかけの取引で金融サービス会社を刑事告発した初の事例として、4社と個人14人を起訴した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア