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コインベース、ステーブルコイン基金を6年ぶりに再開 AaveなどDeFiに資金提供へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

DeFiの流動性向上を目指す

米大手暗号資産(仮想通貨)取引所コインベースは12日、約6年ぶりにステーブルコイン・ブートストラップ基金を再開した。DeFi(分散型金融)におけるステーブルコインの流動性向上を目指すプログラムだ。

まず、Aave、Morpho、Kamino、Jupiterへステーブルコインにより資金提供する。コインベースのシャン・アガーワル最高事業責任者は次のようにコメントした。

これは、オンチェーン・プロトコルに資本を投入し、それぞれの固有の用途(例えば、ユーザーが借り入れを行うためのレンディング・プロトコル)に十分な流動性を確保するものだ。

資金は、サークル社のステーブルコインUSDCとEURCにより出資する予定だ。将来的には他の銘柄のステーブルコインでも資金提供する可能性がある。なお、資金の規模は現時点で明らかにしていない。

なお、コインベースとサークル社はUSDCを共同で立ち上げ、収益分配契約を結んでおり、コインベースは同社製品で保有するUSDCの利息収入の100%、同社外のUSDCの利息収入の50%を受け取る。

関連:サークル株価9倍急騰の理由とは? USDCの収益構造とIPO評価=Coin Metricsレポート

ステーブルコインとは

価格が常に安定している(stable)仮想通貨を指す。ステーブルコインは暗号資産の一種で、BTCやETH、XRPなど変動性のある資産とは異なり、米ドルなどに裏付けられその価値を保つことが目的だ。米ドルの裏付けによるステーブルコイン(USDT・USDC)のほか、アルゴリズムを利用するステーブルコインもある。

コインベースは2019年にブートストラップ基金を立ち上げており、ユニスワップ、Compound、dYdXといったプロトコルにおけるUSDCの流動性確保に貢献してきた。

まずレンディングプラットフォームのCompoundと取引プロトコルのdYdXにそれぞれ100万ドル(約1.5億円)を投入、2020年にはユニスワップとPoolTogetherにそれぞれ110万ドル(約1.6億円)を投入している。

コインベースによると、このプログラムも一つの足掛かりとなって、USDCはDeFiにおける主要なステーブルコインへと成長。預かり資産総額(TVL)は推定89億ドル(約1.3兆円)、オンチェーン年間取引高は2.7兆ドル(約400兆円)に達しているところだ。

アガーワル氏は、ステーブルコイン・ブートストラップ基金を再開した理由について、次のように話している。

オンチェーン金融サービスの普及はまさに転換期を迎えているところだ。前回の基金はオンチェーン・ステーブルコインの流動性向上の最初の波を牽引する上で大きな成功を収めた。

このことも背景にして、コインベースのリソースを活用することで、現在見られるような関心と普及を加速させる好機だと考えた。

米国では仮想通貨に友好的なトランプ政権の誕生により、規制環境が向上し始めているところだ。

トランプ大統領は7月、ステーブルコイン国家革新指導確立法案(ジーニアス法案)に署名。ステーブルコインの米ドルまたは同等の流動資産による完全担保を義務付けるなど、規則を整備している。

また、米証券取引委員会(SEC)のポール・アトキンス委員長も、DeFiが証券市場の一部となり、仮想通貨とブロックチェーンが新しいビジネスモデルを生み出す可能性について話した。

関連:米SEC「プロジェクト・クリプト」で注目すべき3つの仮想通貨投資チャンス=Bitwise

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