仮想通貨Trade Token (TIO):コールドウォレットから12億円が盗まれる
スイスのブロックチェーン会社であるTrade.ioは、コールドウォレットに入れていた5000万TIO(約9億円相当)が盗まれたことが判明。
なお、TIOは、Trade.io社が出している独自トークンだ。
ハッキングの数時間前の時価総額では、約1100万ドル(約12億円)に及ぶという。
公表された流れは以下の通り。
- 08:40 EST (14:40 GMT)に、trade.io.所有のコールドウォレットから5000万 TIOが移動。
- trade.ioがTIO取引を一時凍結申請を行う前に、130万 TIOがKucoinとBancorの2つの取引所に送金。
- 現在、TIO取引は、Kucoinとtrade.ioで一時停止、Bancorから削除済み。
- コールドウォレットに保管されている通貨は、会社の「流動資産プール」に充てる計画。
- trade.io.社は、問題解決に向けてフォークを検討。詳細は明日に発表される予定。
コールドウォレットとは、直接、秘密鍵がインターネットとは接続されていない仮想通貨ウォレットを指す。
つまり基本的には、そのウォレットを手にしなければ保管している仮想通貨には手をつけられない仕様になっている。
Trade.ioによると 「我々は業界基準のコールドストレージを銀行の貸金庫に保管しており、貸金庫が盗難の被害には遭っていないことを確認している。」 と述べており、流出の経路は不明のままだ。
その影響を受け、Trade Token (TIO)は大きく下落している。
参考記事:Hack! Trade.io Loses 50 Million TIO Tokens from Cold Wallet
画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します