ビットコインレイヤー2「Stacks」、9時間ほどブロック生成停止
ビットコインreorg問題か
暗号資産(仮想通貨)ビットコインに属するレイヤー2ネットワーク「Stacks」は14日、ブロック生成が約9時間停止し、混乱に見舞われた。
この影響で、STXトークンの価格は一時12%安となった。
今回の問題は、ビットコインブロックチェーンの再編成(reorg)とマイナーの行動に起因するようだ。
ビットコインブロックチェーンは時折、以前確認されたブロックが無効になる再編成が行われる。
ビットコインの再編成は2021年・2022年にも発生したことがある。再編成とは、「2つ以上のマイナーがほぼ同時に有効なブロックを見つけた場合、それぞれのブロックがネットワークの異なる部分に伝播し、チェーンが分岐することがある。通常、ネットワーク全体が最も長いチェーンを有効なものとして認識するため、時間が経つと、一方のチェーンが他方よりも長くなり、短い方のチェーンは放棄される。この過程が”再編成”と呼ばれる」という。
稀な状況ではあるが、発生すればStacksのようなビットコイン上に構築されたアプリケーションやスケーリングネットワークを混乱させる可能性がある。
今回、ブロック高#847849のブロックが「ステールブロック」となっていた。ビットコイン開発者mononaut氏によると、ステールブロックは、「コンセンサスは有効だが、採掘者が同じ高さの別のブロックを採掘することを選択したため、メインチェーンの一部ではない」という。
その後、マイナーのアップデートによってブロック生成は復旧したが、Stacksの共同開発者であるMuneeb Ali氏は、新たなコンセンサスメカニズムに焦点を当てた今度のStacksの「Nakamotoアップグレード」は、フォークの可能性を排除し、ビットコインの再編成の影響を緩和するように設計されているとコメントした。
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