Notcoin開発者、テレグラムゲームの今後を語る

持続可能なモデルが生き残る

テレグラム上の人気ミニゲームNotcoinの開発を主導したサーシャ・プロトヴィノフ(Sasha Plotvinov)氏は、持続可能で効率的なサブシステムを構築することで、ゲームを進化させていきたいとの考えを明らかにした。

プロトヴィノフ氏は、ユーザーの獲得に大成功を収めた「タップして稼ぐ(tap-to-earn)」+エアドロップというモデルについて、「持続性があるとは思っていない」と述べ、持続可能なモデルを持つことの重要性を強調。今後4年間で、プロジェクトを開発チーム「Open Builders」から独立させることを目標に、持続可能で効率的なサブシステムの構築を計画しているという。

一つのアプローチは、Notcoinアプリを介してユーザーが他のより新しいテレグラムゲームに参加することで、Notcoinを獲得できるさまざまなキャンペーンを提供することだ。キャンペーンの数としては1週間毎に50から100を想定しているという。

その目的は、他のエコシステムプロジェクトの開始を促進するハブとなることであり、Notcoinの需要を刺激することにある。その過程で、トークンの一部はバーンされる予定。

これはファーミングのようなものだが、流動性ではなく、あなたの時間と注目を提供することになる。このモデルでは新たなNotcoinを発行する必要がないため、持続可能だ。

プロトヴィノフ氏は、その他のサブシステムとして、コンテストや貢献したユーザーに対するインセンティブ、ゲームのプラットフォーム、さらに誰でも参加可能なAIコンテンツをベースにした分散化大学なども考えていると述べた。

また、将来的には、「ソーシャル・バイラルゲームのNetflix」のようなプラットフォームに進化させるため、トークン獲得可能なソーシャルゲームを追加していく予定だという。

Notcoinについて

Notcoinは、テレグラムで最初の「タップして稼ぐ(tap-to-earn)」トークンマイニングの仕組みを利用したゲーム。9億人規模のテレグラムユーザーをWeb3に取り込むことを目的にバイラル・ゲームとして開発された。

画面に表示される金のコインをタップするだけで、ゲーム内通貨のNotcoinを獲得できる単純さが多くのプレイヤーを惹きつけ、1日に600万人のアクティブユーザーを生み出し、総合すると4,000万人のプレイヤーが参加するほど急成長した。

5月16日にThe Open Network(TON)でNOTトークンがローンチされると、800億以上のNOTトークンを参加者やユーザーに分配するエアドロップを実施。公式Xの声明によるとNOTトークンは現在1,150万人が保有している。

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テレグラム上の人気ゲーム

Notcoinの成功に続き、他のテレグラム上で稼働するミニゲームも注目を集めている。

その一つが「Pixelverse」で、他のプレイヤーと格闘するタイプのゲームで、バトルに勝利するとコインを得ることができる。Pixelverseは今月、Delphi Ventures、Merit Circle、Bitscale Labsなどから事業拡大のために550万ドル(8.6億円)を調達した。

関連:テレグラムの「タップして稼ぐ」ゲームPixelverse、8.6億円調達

「Hamster Kombat」は、TONでのリリース前にすでに1億5,000万人以上のユーザーを獲得するという人気ぶりだ。プレイヤーは、暗号資産(仮想通貨)取引所のCEOとして、アップグレードに投資することで取引所を拡大していき、ゲーム内での受動的所得が増えていく仕組み。7月にはTONのエアドロップが予定されている。

「Catizen」は、「PLAY-TO-AIRDROP」(遊んでエアドロップ)モデルのゲームで、猫の育成をテーマにしている。プロトヴィノフ氏は、Catizenのユーザーの半数以上が有料でプレイしており、数百万ドルの収益を上げているため、持続可能なモデルとして注目しているという。

Catizenによると、現在2,000万人以上のプレイヤーがおり、TONとイーサリアムのL2ネットワークMantleでリリースする予定。

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