4年サイクルが崩れる
VanEckのデジタル資産調査責任者マシュー・シーゲル氏は、世界有数の資産運用会社バーンスタインの最新レポートを引用し、ビットコインは従来の4年周期が崩れ「長期にわたる強気サイクル」に入ったと紹介した。
最近の市場調整を踏まえると、ビットコインの価格サイクルは4年パターンを脱却し、現在は “長期化した強気相場”に入ったと考える。機関投資家の粘り強い買いが個人投資家のパニック売りを相殺している。
バーンスタインは、調整局面においてビットコイン価格が12万5,000ドル超から9万ドル前後まで下落したにもかかわらず、ビットコイン現物ETFは、わずか5%程度の流出にとどまったと指摘した。2026年のビットコイン価格目標を上方修正した上で、翌年および長期予測を示した。
- 2026年:15万ドル(約2,337万円)
- 2027年:20万ドル(約3,116万円)でピークに
- 2033年:100万ドル(約1億5,580万円:これまでの予測を維持)
ビットコインの4年サイクルとは、約4年に1度訪れる半減期を起点に、価格が「上昇→高値→下落→底値」を繰り返す歴史的パターンを指す。過去3回のサイクルでは、半減期から約1年かけて価格が上昇し、2年目に爆発的上昇と史上最高値の更新、3年目でバブルが崩壊し70~85%の大暴落が発生、4年目に底値圏で揉み合い、次の半減期でリセットされるというパターンが観測された。
しかし、ビットコイン(BTC)ETFの成功や機関投資家の参入増加などの要因により、伝統的な4年サイクルは過去のものになりつつあるとの見方が、アナリストや暗号資産(仮想通貨)関係者の間で広まっている。
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市場の成熟と市場サイクルの終焉
米仮想通貨運用大手のグレースケールは、最新レポートでビットコインの4年サイクル説は現在の市場には当てはまらないと主張。その根拠として、ETP(上場取引型商品)やDAT(仮想通貨トレジャリー企業)を介した機関投資家からの資金流入による市場構造の変化や、規制の明確化など好ましいマクロ経済要因や状況が価格に与える影響を挙げた。
また、米資産運用会社ビットワイズのマット・ホーガンCIOは、半減期の影響力低下、ETFの成長、機関投資家参入といった長期要因により、従来の周期パターンが機能しなくなったと分析している。また、現在の金利サイクルは仮想通貨にとって追い風であり、規制整備の進展や機関投資家の本格参入により、以前のような暴騰から急落という“ボラティリティ構造”が弱まっていると指摘した。
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BitMEX共同創業者で著名アナリストのアーサー・ヘイズ氏は、半減期よりも、通貨供給の影響の方が大きいとの考えを示し、「ビットコインの4年サイクルは終わった」と発言。中央銀行の金融緩和政策がビットコイン市場の暴落を防ぎ、持続的な上昇を支えると主張している。
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米ストラテジー社のマイケル・セイラー会長は、ビットコインはもはや投機サイクルではなく、企業のバランスシートの基盤となっていると指摘。機関によるビットコインの積み増しが暴落を防ぎ、永続的な価値の蓄積につながると主張した。半減期は単なる供給ショックであり、サイクルを「ノイズ(雑音)」と位置づけ「4年のビットコインサイクルは終了した」と述べている。
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