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アーサー・ヘイズが「ビットコイン相場の4年サイクル」終焉を主張 米中通貨供給に注目

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

米中の通貨供給とビットコインサイクル

暗号資産(仮想通貨)著名アナリストのアーサー・ヘイズ氏は9日、ビットコイン(BTC)の相場サイクルについてのレポートを発表した。

過去のビットコインの強気相場(2013年、2017年、2021年)では、米ドルや人民元の信用供給の変化に起因していたと分析している。

また、これまでビットコイン半減期後に周期的に繰り返してきた“4年サイクル”の事実上の終焉を主張し、今後はトランプ政権の金融緩和や中国のデフレ脱却への動きが、ビットコイン価格を上昇させる要因になると予想した。

まず、2009年から2013年にかけては米ドルの供給が増加し、2013年末にピークアウト、中国も信用主導のインフラ支出を行ったことで流動性を市場に提供したと述べる。

出典:BiTBO

しかし2013年末には、米国と中国の中央銀行による貨幣供給への支持が弱まり、米ドルと人民元の信用成長の減速によりビットコインのバブルも弾けたとしている。

次に、2013年から2017年では、米ドルの供給は減少し、金利が上昇。一方で、人民元がドルに対して切り下げられ人民元の供給爆発によってビットコインが急騰した。しかし、その後の人民元の信用成長減速と米ドルの引き締めが市場を崩壊させたとし、マクロ経済の影響が強かったと述べる。

また、2017年から2021年にかけては、人民元の寄与はなかったものの、新型コロナウイルスのパンデミックを背景にした大規模金融緩和および米国の給付金配布などの経済政策の結果、数兆ドルもの流動性が仮想通貨市場に流れ込んだと指摘する。

そしてこの状況は、2021年末に、FRBの利上げ(金融引き締め)とバランスシート縮小により終焉したと続けた。

ビットコイン市場では、半減期の訪れる周期である4年サイクルを一つの節目と考える説が多く唱えられている。ヘイズ氏は、半減期ではなく通貨供給の影響の方が強いとして、昨今のビットコインのサイクルを再考察した格好だ。

半減期とは

ビットコインなど仮想通貨のマイニング報酬(=新規発行量)が半分に減るタイミングを指す。

さらに、ヘイズ氏は現在の状況を分析。トランプ大統領がFRBの金融引き締めを非難しており、ベッセント財務長官も銀行が重要産業への融資を増やせるよう規制を緩和する姿勢だと指摘。

中国は、大量の信用発行は望んでいないものの、デフレからの脱却の必要性を認識しており、もし経済の停滞(デフレ圧力)が強くなりすぎれば、貨幣の供給を増やす可能性があると論じている。

ヘイズ氏は、現在のサイクルで中国は信用成長の主導者ではないものの、信用成長の妨げにもならないだろうとの見解を示した。ヘイズ氏は以前より、米国やEUの信用拡大がビットコイン市場の追い風になると意見しているところだ。

関連:アーサー・ヘイズ、「フランス債務によるユーロ増刷はビットコインを上昇させる」

関連:「強気相場は2028年まで継続」アーサー・ヘイズがその理由を語る|WebX2025

一方、金融市場を分析するKillaXBT氏も、ビットコインのサイクルについて別の観点から意見を述べた。

「現時点での意見であり後から見れば間違っている可能性はある」と留保しつつ、ビットコインが上昇するスーパーサイクルは、ゴールド(金)が数年にわたる弱気相場に突入した時に初めて訪れるのではないかとしている。

現在、高騰中のゴールドはビットコインを大幅にアウトパフォームしており、今後ゴールドがアンダーパフォームした場合、その資金がビットコインに流れ込むだろうとの見解を示した。ただし、そのタイミングは今回のサイクルではなく、次のサイクルになると予想している。

その場合、ビットコイン価格は半減期による4年サイクルとの相関性から初めて解放されると述べた。

関連:著名投資家ダリオ「政府債務増大で仮想通貨やゴールドの価格上昇」と見解

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