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米クラリティ法案、1月15日に修正審議開始 仮想通貨規制の進展に期待

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

法案の修正審議を開始

米上院銀行委員会は1月15日に、デジタル資産市場明確化法案(クラリティ法案)の修正審議を予定しており、待望の暗号資産(仮想通貨)規制法の成立に向けて、業界内外から期待が寄せられている。

クラリティ法案は、仮想通貨が「証券」か「商品」かの分類基準を明確に定めることを目的とした法案で、規制当局である証券取引委員会(SEC)と商品先物取引委員会(CFTC)の監督責任を明確化する。

また、昨年成立したステーブルコイン規制法のジーニアス法を基盤とし、ステーブルコインを証券や商品とは別に定義した上で、共同監督体制の確立を目指す。さらに取引所やブローカーの登録ルールを明確化し、消費者保護の向上を図る。

同法案は下院では、昨年7月に超党派の支持を得て可決されている。その後、上院銀行委員会は7月に共和党主導の草案を提出。9月には利害関係者とロビイストのフィードバックを反映した法案の最新版を発表した。一方、上院農業委員会は11月、CFTCに新たな権限を付与する内容を含む草案を公開している。

15日に開始される修正審議は「マークアップ」と呼ばれ、法案が上院本会議での採決に進むかどうかを左右する重要な手続きだ。数ヶ月にわたる非公開協議を経て、法案成立に向けた動きが再開するが、銀行委員会と農業委員会が提出した両草案の整合性を図ることが必要となる。

銀行委員会では共和党単独で修正案の可決に持ち込むことは可能だが、その後の本会議における討論終結には60票が必要なため、超党派の支持なしではクラリティ法案は成立に結びつかないと指摘されている。

関連:米上院農業委員会が仮想通貨規制法案の草案公開、CFTCに新たな権限付与へ

可決のためのハードル

仮想通貨に詳しいジェイク・チャビンスキー弁護士は、分散型金融(DeFi)に対する規制方法が大きな争点となると見ている。

銀行委員会による最新修正案では、ステーキング、エアドロップ、NFTが詐欺的でない限り証券分類から除外され、法案施行前に発行された既存トークンへの執行措置も制限される。

また、デジタル資産の法的地位を明確化するため、分散型物理インフラネットワーク(DePIN)の証券法からの完全免除やNFTの提供・販売・譲渡も証券取引や投資契約の売却に該当しないと明記された。

また、開発者保護の一環として、セルフカストディ保護、DeFi免除、ブロックチェーン規制確実性法の条項は維持され、バリデーターはマネロン対策・詐欺防止コンプライアンス要件からも免除される。

しかし、一部の従来型金融会社が開発者、バリデーター、その他のDeFi関係者も規制対象の仲介業者として分類するよう、議会に働きかけているとチャビンスキー氏は指摘。問題の複雑さから、議員らが合意に至るのには時間がかかるとの考えを示した。

ステーブルコインの利回り提供についても合意に至っていない。銀行業界は、仮想通貨取引所などがステーブルコインを保有するユーザーに間接的に利回りを付与することの禁止を求めており、銀行委員会の民主党議員も強く反対している。

昨年、成立したジーニアス法では、ステーブルコイン発行者が保有者に直接的に利回りを付与することは禁止されているが、間接的な利回りについては規定されていない。

関連:仮想通貨市場構造を定める「クラリティ法案」を遅滞させる3つの争点とは? 専門家見解

楽観的な見方

ホワイトハウスのデビッド・サックス仮想通貨・AI特命官は、クラリティ法案のマークアップが実施されることを受け、「トランプ大統領が求めてきた画期的な仮想通貨市場構造法の成立に、これまでで最も近づいている」と述べ、1月中の法案完成に期待を滲ませた。

サックス氏は昨年12月、CFTCの新委員長に就任したマイケル・セリグ氏を称賛し、ポール・アトキンスSEC委員長とともに、トランプ大統領によって「21世紀の明確な規制ガイドラインを定義するドリームチーム」が出現したと評価。仮想通貨規制監督機関の両トップに仮想通貨推進派が配置されたことの意義を強調した。

セリグ氏は「米国の黄金時代の新しい金融市場に常識的なルールを先駆けるのに、CFTCほど適した機関はない」と主張。「米議会は、米国を”世界の仮想通貨の首都”として確立するクラリティ法案を大統領に送る準備が整っている」と述べている。

執筆時点で、予測プラットフォームであるカルシのデータによると、クラリティ法案が5月までに成立する確率は49%だが、年内に成立する確率は85%と予想されている。

関連:トランプ政権仮想通貨特命官サックス氏、CFTC・SEC新委員長を「ドリームチーム」と称賛

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