- 5社がパブリックチェーン活用のST実証成果を公表
- 自主規制機関からパブリックチェーン活用の了承取得
27年取引検討
SBI証券と大和証券ら5社は8日、ブロックチェーン技術を使うデジタル証券(セキュリティトークン)の将来的なクロスボーダー流通を見据え、パブリックブロックチェーンを活用した実証の成果を公表した。日経新聞も同日報じており、早ければ2027年の取引開始を検討している。
実証には、SBI証券・大和証券のほか、シンガポール拠点のSBIデジタルマーケッツ、同じくシンガポールの証券会社ペンギンセキュリティーズ、ブーストリーの計5社が参画した。
海外証券会社との業者間取引時に限り、パブリックブロックチェーンのイーサリアムおよび米ドルステーブルコインのUSDCを活用する構成を前提に、システム面・法務面・業務面の検証を実施した。

出典:SBI証券
実証の構成と自主規制機関の対応
国内投資家向けの管理は従来どおりブーストリーが主導するコンソーシアム型基盤「ibet for Fin」上で行い、海外証券会社との業者間取引時のみ、対象STをパブリックブロックチェーン上にミラー連携する構成を採用した。これにより、USDCを用いた証券の引き渡しと代金決済を同期させるDvP決済が可能となることを確認した。
ガス代管理や秘密鍵管理、事業継続計画(BCP)、日本・シンガポール両国の金融機関の役割分担、セキュリティ・法令・税務上の論点も整理した上で、日本証券業協会などの自主規制機関に報告を行った。同機関からは「パブリックブロックチェーンの活用に追加の確認事項はない」旨の連絡を受領したという。
これまで日本で流通するデジタル証券は基本的に国内居住者のみが購入できた。今回はパブリックチェーンへの接続と法令・税制の整理により、SBIホールディングスや大和証券グループ本社のシンガポール出資先に口座を開設した海外投資家が、日本のデジタル証券に投資できる仕組みを構築した。社債や不動産に加え、アニメなどのコンテンツや酒も投資対象として想定している。
今後は社債型STの制度上の課題や不動産ST等の他資産への展開可能性も含めた検討を継続するという。
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