WebX完全ガイド
TOP 新着一覧 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ストラテジー優先株、ビットコイン弱気相場で交換協議が浮上=報道

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

この記事のポイント
  • 不良債権ファンドが優先株の株式交換を協議
  • BTC売却で米ドル準備金が17カ月分に回復

優先株の交換協議

割安に売られた不良債権を買い集めて運用する専門ファンド複数社が、仮想通貨ビットコイン蓄積戦略で知られるストラテジーの優先株を他の証券と交換する協議を、同社の取引銀行であるモエリス&カンパニーと進めていることが7日、ブルームバーグの報道で明らかになった。

不良債権とは、企業の経営悪化などにより回収困難となった債権を指す。専門ファンドはこうした資産を市場価格より大幅に割り引いた価格で取得し、回収や価値回復による収益を狙う。

協議では、保有する優先株を割引価格での別の優先株、または普通株と交換する案が俎上に載っているという。ストラテジーの普通株はこの1年でビットコインの弱き相場に伴い約75%下落しており、直近の終値は100.77ドルだった。いずれの交換も、米証券取引委員会(SEC)への正式登録なしに証券交換できる見通しだという。

ただし、協議は現時点では予備的な段階にとどまり、ストラテジーへの正式な提案はまだ行われていないと報じられた。

解説記事:仮想通貨企業が発行する「優先株」とは?STRCの仕組みとリスクを初心者向けに解説

ストラテジーが資金調達に活用する優先株の仕組みを解説。普通株との違いや配当・償還リスク、STRCの価格安定設計まで初心者向けにまとめた。

交換の動機と資本構造の現状

不良債権ファンドにとっての交換の動機は、ストラテジー株の上昇余地を取り込みやすくする点にあると、事情を知る関係者らは述べた。ストラテジーはすでにビットコイン下落に対応した資本再構築策を発表している。

また、ストラテジー側にとっても、優先株を普通株などに転換できれば毎月の配当支払い義務を軽減できるメリットがある。現在、同社の優先株保有者には毎月配当が支払われているが、普通株には配当がない。

同社が抱える67億ドルの転換社債は、市場での実勢価値が約42億ドルまで低下していると、ストラテジーの公式サイトは示している。仮想通貨資産運用大手のパンテラ・キャピタルのゼネラルパートナー、コスモ・ジャン氏は「転換社債の一部は魅力的な価格水準にある。資本構造全体でできることは多い。様々な割安トレードを評価中だ」と述べたという。

関連記事:ギャラクシーリサーチ、ストラテジーの財務安定策を「賢明」と評価 

ギャラクシーリサーチのアナリストが、ストラテジー社の新たな資本管理プログラムを分析。ビットコイン一部売却の是非や、レンディング・オプション取引による収益化案にも言及した。

BTC売却と資本フレームワーク

こうした協議の背景には、ストラテジーの財務状況に対する市場の懸念がある。米資産運用大手グレースケールが6日に公表したレポートによると、5月下旬には同社の米ドル準備金が約8億7,000万ドルまで低下し、優先株への配当支払い余力が約6カ月分まで縮小していた。

ストラテジーは対策すべく6月29日に「デジタルクレジット資本フレームワーク」というプログラムを発表し、配当支払いに必要な米ドル準備金を維持するため新株発行またはビットコイン売却を行う方針を示した。取締役会はこの枠組みの下、最大12億5,000万ドル相当のビットコインを売却する「BTC収益化プログラム」を承認した。

同社はプログラムの初行使として6月29日〜7月5日の期間に3,588BTCのビットコインを約2億1,600万ドルで売却し、売却益を優先株の配当支払いに充当した。これにより米ドル準備金は25億5,000万ドルに回復し、約17カ月分の配当支払い余力を確保した。

グレースケールは、優先株STRCの価格が反発したことを挙げ、今回の枠組みに沿ったストラテジーの行動が市場信頼の回復につながり、ビットコインが持続的な底値を形成する可能性があるとの見方を示した。

解説記事:ビットコインを保有する上場企業ランキング|世界・日本TOP10を徹底比較【2026年6月版】

世界・日本のビットコイン保有上場企業をランキング形式で比較。ストラテジーを筆頭に、メタプラネットなど国内外の最新保有量・財務戦略・投資リスクを解説。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/07 火曜日
13:25
ストラテジー優先株、ビットコイン弱気相場で交換協議が浮上=報道
不良債権ファンドがストラテジーの優先株を別の証券に交換する協議を進めていることが明らかになった。一方でグレースケールは、同社によるビットコイン売却と資本フレームワーク発表が市場信頼の回復につながるとの見方を示した。
12:30
ロシア最大手銀行スベルバンク、仮想通貨ウォレットを導入へ
ロシア最大手のスベルバンクが仮想通貨ウォレットとデジタル預託機関を自社アプリに統合する計画を発表した。9月施行予定の仮想通貨規制法を受け、ウォレットを数カ月以内に、デジタル預託機関を12月1日までに整備する方針だ。
11:45
米上場Empery Digital、1200BTCのビットコイン買い増し報告
Empery Digitalが直近6日間で1200BTCを取得したとオンチェーン監視アカウントが報告。同社は7月1日、ビットコイン買い増しを行わない方針を公式に発表しており、両者の整合性は現時点で確認されていない。
11:15
韓国最高裁、仮想通貨の民事差し押さえ手続きで規則改正案を提示
韓国の大法院は仮想通貨の差し押さえ・売却手続きなどを定める民事執行規則の改正案を立法予告した。8月まで意見公募し、10月の施行を目指している。
10:30
バーンスタイン、ビットコイン年末15万ドル目標を維持 下落は過去より緩やか
バーンスタインは現在のビットコイン下落局面を分析し、高値から54%の調整は過去サイクルより緩やかだと指摘。ETF・トレジャリー企業の資金流入動向も踏まえ、年末15万ドルという強気目標を維持する姿勢を示した。
10:02
テラウルフ、アンソロピック社と20年のAIインフラリース契約 3兆円の収益見込む
仮想通貨ビットコイン採掘企業テラウルフが、AI企業アンソロピックと20年のAIデータセンターリース契約を締結した。初期契約期間の収益は約190億ドルと見込まれる。
09:55
トレードワークス、ブロックチェーンで政治資金管理基盤を開発
トレードワークスは、ブロックチェーン技術を活用し、政治資金の流れを可視化して管理する基盤を開発したことがわかった。政治の資金と支援のつながりを透明化する。
09:05
ビットコイン乱高下、DAT企業のBTC売却で急落もStrive買い増しで反発|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは7月6日夜から7日朝にかけて、円建てで上下50万円を超える荒い値動きとなった。米主要DAT企業の一部が売却に動くなか、米国ではクラリティー法案の成立見通しがなお不透明である。
08:25
グレースケール分析、ストラテジーのビットコイン売却は底値形成に寄与か
米資産運用大手グレースケールは、ストラテジーによるビットコイン売却と新たな財務枠組みが市場信頼を回復させ、ビットコイン価格がより持続的な底値を形成する可能性があると分析。
07:20
リップル、欧州のMiCA認可を正式に取得
リップルは、仮想通貨サービスプロバイダーとして欧州のMiCA規制の正式なライセンスを取得したと発表。今回の取得は、2026年6月に発表した予備承認に続くものである。
07:02
トム・リー率いるビットマイン、イーサリアム供給量の4.8%保有 5%の保有目標まで残りわずか
米イーサリアム・トレジャリー企業のビットマインは7日、6月28日時点のETH保有量が5,742,237ETHに達したと発表した。前週比4万2,197ETH増で、ETH供給量の4.8%保有・目標5%の95%に到達。
06:35
米クラリティー法、8月6日に照準
米仮想通貨市場構造法「クラリティー法」の交渉が続く中、全国黒人法執行幹部協会が初の支持を正式表明した。倫理条項の合意は得られておらず、次の期限である8月6日に向けた協議が続いている。
06:05
トランプ政権のビットコイン戦略準備金、省庁の権限争いと法的問題で難航=報道
ブルームバーグはトランプ政権のビットコイン戦略準備金設立が財務省と商務省の主導権争いと法律上の問題により停滞していると報じた。司法省法律顧問室が法的枠組みの検討を進めている。
05:35
トランプ大統領、子ども向け投資口座へのビットコイン追加を示唆
トランプ米大統領は7日、子ども向け税優遇投資口座「トランプ口座」の発足式典で、仮想通貨ビットコインを組み入れる可能性を示唆した。中国との競争を根拠に仮想通貨支持を説明し、発言を受けてビットコインは約1.8%上昇反発。
07/06 月曜日
21:25
ストラテジー、350億円相当BTCを売却 ビットコイン急落
ビットコイントレジャリー企業最大手のストラテジーが6月29日〜7月5日の期間に3,588BTCを計350億円で売却した。先週承認したBTC収益化プログラムに基づく措置で、優先株配当の支払いに充当した。仮想通貨ビットコインはこの動きを受けて急落。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧