プレステ3と同じ電力消費量の新たな仮想通貨マイニングマシン|大手仮想通貨取引所コインベースも出資
- プレステ3の電力消費量で自宅仮想通貨マイニングマシンとは|コインベースも出資
- 米大手仮想通貨取引所Coinbaseなどからのベンチャー出資を受けているCoinmine社が自宅でも手軽にマイニングできる新種のマシンを発表した。消費電力がプレステ3と同等であることが注目されている。
有名ベンチャーが出資する【Coinmine】
ビットコインなどの仮想通貨のマイニングといえば、今や、集中的な巨大マイニング工場やマイニングプールがイメージしやすいかもしれないが、昨日、Coinmine (コインマイン)という仮想通貨スタートアップが、【コインマイン・ワン】という新しいマイニングマシンを公表した。
Coinmine社は、米大手取引所Coinbaseや、デジタルアセット運用企業Arrington XRP Capital、Morgan Creekの代表者Pompliano氏など、仮想通貨・ブロックチェーン業界の著名ベンチャー投資家/企業から出資を受けている模様だ。
公式発表によれば、Coinmine Oneは、799ドル(約9万円)の価格と設定されており、12月中旬に発売される予定とのこと。
米大手仮想通貨メディアCoindeskの取材に対し、Coinmineの出資企業であるChapter One VenturesのCEOJeff Morris氏は、Coinmineのマイニングマシンに関して、こう述べた。
Coinmineは、マイニングを民主化し、ビデオゲームの様な楽しい感覚を体感できるようにしてくれるだろう。
Coinmine Oneとは
コインマイン・ワンの対応通貨とそのハッシュレートは、以下の通りとなる。
- ETH(イーサ)=29 Mh/sec
- XMR(モネロ)=900 h/sec
- ZEC(ジーキャッシュ)=300 h/sec
- ETC(イーサリアムクラシック)=ハッシュレート未発表
マシンのスペック詳細とはこちら
そして、マイニング業務のコストにあたり最も重要視されている使用電力に関しては、人気ゲーム機のプレステ3のように約120ワット消耗するという。
ちなみに、Asicのイーサ・マイナーE3 は、現在677ドル(約7万6千円)(180 Mh/secで、800ワットというスペックである。
さらに、専用のスマホアプリでマイニングの状態や通貨の管理が可能となることが明らかになっている。
一方では、市販の一般的に高価なマイナーと比べ、スペックが低く、以上の様に、E3よりもやや高いものの、同社のCEOであるFarbood Nivi氏は、「既存のマイニングマシンが、仮に現在の価格の3分の1となっても、セットアップの仕方や熱、騒音やプロトコルの変更などのような問題で敬遠してしまうことが多いため、コインマイン・ワンは変化が早いマイニング業界で手軽く一般のユーザーでも自宅で行えるマイナーを目指している」と企業理念を語った。
CoinbaseのCTOも見込むマイニングの民主化
米大手取引所CoinbaseのCTOを務めるBalaji Srinivasan氏は、現在様々な通貨が流通しているため、マイニングの選択肢が増えている中で、現在の中央集権傾向にあるマイニングのプール化を民主化していくと、CoinMine社の将来性を見込んでいる模様だ。
また、Coinmineが将来より多くの通貨のマイニングとPoSを可能とすることから、Srinivasan氏は「将来、Coinmineが普及していけば、将来多くの仮想通貨が直接、アンチAsicのプロトコルを(Coinmineに)導入していく可能性は十分あるだろう」と言及した。
一方で、コインマイン・ワンは、便利である反面、同社はマイニングの収益の5%を手数料として取ったりすることもあると指摘されているが、おそらくこのマイニングマシンは、仮想通貨への主要投資でなく、趣味としてマイニングするの、ひとつの楽しみではないかと考えられる。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します