仮想通貨取引所OKExでさらに取引ペア廃止:3度目の上場廃止、該当ペアは計38種類に及ぶ
仮想通貨取引所OKExが追加での取引ペア廃止を発表
- 仮想通貨取引所OKExが追加での取引ペア廃止
- OKExは、10月に引き続き今回で3度目となる取引のペア廃止を公表した。該当通貨は計38種ものペアに及ぶ。
- 相次ぐ仮想通貨取引所の取引ペア廃止
- OKExだけでなく、バイナンスやBittrex、Liquiといった他の大手仮想通貨取引所も取引ペアの廃止を実施している。
OKExは27日、計38種の取引ペアを追加で廃止したことを発表した。OKExによる取引ペアの廃止は今回で3度目である。
今回の取引ペア廃止に至った理由として、OKExは「顧客へのより健全かつ優れた取引環境の提供のため、OKExのトークン取り扱いガイドラインに従い、流動性と取引量が低いいくつかの取引ペアを廃止した。」と公式のサポートページにて説明している。
以下は、公式のツイート。
また、今回の取引ペア廃止には、Bread (BRD/ETH)、Datum (DAT/BTC/ETH/USDT)、そしてLAToken (LA/ETH)といった知名度のあるトークンも含まれている模様だ。
因みに、CoinMarketCapによると、BRDは一時、マーケットキャップにして1.92億ドル(約216億円)以上、1 BRDあたりの価格としては3ドルに達したこともあるトークンだ。
なお、これらの取引ペアの廃止は11月30日に実施された。
それに伴う注意事項としては「顧客はOKExの該当取引ペアのオーダーをキャンセルすること。期間内にキャンセルされなかった場合はシステムにより自動的にキャンセルされ顧客の資産は取引アカウントに移行される。」としている。
それに加え、特に重要部分は、該当トークンの送金が12月14日の日本時間では13時より停止されることである。
また、OKExは該当トークンについて「第三群」だと説明しており、10月に実施された前回の取引ペア廃止に続く格好である。
前回の取引ペア廃止には、Monetha (MTH/BTC)やRipio (RCN/BTC)といった取引ペアが含まれていた。
他の仮想通貨取引所の動向
取引ペア廃止の実施をしている取引所は、OKExに限定されてはいない。
今年度の3月には、米大手仮想通貨取引所Bittrexにおいて、82種類もの仮想通貨が上場廃止とされている
その上場廃止リストに含まれる通貨のほとんどが流動性が低いトークンであり、Bittrexの規約と条件により多大な影響を受けたようだ。
また、10月には、バイナンスは4種のトークンの上場廃止を実施しており、該当トークンであるBytecoin (BCN)、Iconomi (ICN)、Triggers (TRIG)、そしてChatCoin (CHAT) は大きな価格面での影響を受けている。
特に、TRIGは最大で49%の価格下落を記録した。
そのような上場廃止の背景には、SECによる仮想通貨規制に関する動向の影響も考察される。
今後も、取引所による上場廃止が相次いでいくのかは、規制当局の動向も大きく影響してくるだろう。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します