仮想通貨取引所Bitfinex、テザー(USDT)の米ドル建て信用取引開始へ|ビットコインABCとSVも追加発表
- 米ドル建USDTの信用取引開始へ|ビットフィネックス
- 香港拠点の取引所Bitfinexは、日本時間本日20時30分よりUSDT(テザー)との米ドル建て信用取引を開始することを発表。現在USD/USDTのみを扱っているが、今後、同取引所が扱う6つのステーブルコインも、十分な流動性に達し次第、信用取引を開始する予定だとしている。
USDT(テザー)との米ドル建て信用取引開始へ
香港拠点の取引所Bitfinex(ビットフィネックス)は、日本時間20時30分から価格安定通貨USDT(テザー)との米ドル建て信用取引を開始することを発表した。
同取引所では、他に以下のステーブルコインを扱っている。
- USDC
- PAX
- TUSD
- DAI
- USDT
- GUSD
さらに、現在USD/USDTのみを扱っているが、今後、上記した6つのステーブルコインも、十分な流動性に達し次第、信用取引を開始する予定だと記述されている。
なお、テザーの米ドル建て信用取引は、レバレッジのかかる売りと買いが可能となることにより、裁定取引を促進し得るとされ、実際テザーの価格乖離を減らすことができると予測される。
テザーの裏付け資金疑惑について
ステーブルコインで現在一番取引量の多い、時価総額7位のテザー(USDT)の裏付け資金を巡る問題において、米有力紙ブルームバーグが過去約1年に渡って4つの月において18億ドルに相当する担保資金と市場に流通しているUSDTトークンと一致していると報道した。
なお、この確認作業はブルームバーグが独自に行ったものであり、正式な監査法人によるものではない。
2017年9月から、テザー社がプエルトリコのノーブル銀行(Noble Bank)口座と、カナダのモントリオール銀行口座に、4億529万ドル分を保有している事実を示唆した文書を確認できたとブルームバークは報じている。なお、同月の終わりには、4億3500万のUSDTが流通していた。
またブルームバーグによると、今年7月の銀行口座明細書においても、市場で流通しているUSDTトークンの量とドル保有額が一致していることを示しているとの調査結果を報じるなど、USDTの担保資産に関する報道は度々行われている。
テザーの裏付け資金疑惑は、仮想通貨市場の不安材料の一つとなっており、ブルームバーグのような大手メディアからテザーの証拠金を確認できたとの報道は市場におけるプラス材料と捉えられるが、米司法省の調査は未だに続行している為、完全にテザーへの不安が払拭された状況であるとは言い切れない。
引き続き警戒感は続くだろう。
ビットコインABCとビットコインSVの信用取引も
上記の発表に続き、Bitfinexはもう一つの信用取引開始に関して、アナウンスメントを行なった。
こちらは、ビットコインABCとビットコインSVの信用取引の開始となり、現在まだ開始日時は公表されていない。
一方で、ビットコインABC(取引所によってはビットコインキャッシュのティッカーシンボルBCH)で表示される、ビットコインキャッシュからフォークした通貨において、先日の仮想通貨市況でも取り上げたように、取引所Coinbaseなどのビットコインとビットコインキャッシュの両通貨を法定通貨建てで提供している取引所での価格推移を比較すると、ビットコインキャッシュの上昇が他の通貨より先に上がり、暴騰相場の引き金になったと考えられ、さらに欧州最大の取引所Bitstampにおけるビットコインキャッシュ(ABC)の取引高が2017年末以来2番目で高い水準を記録したと海外メディアによって取り上げられている。
このように、信用取引が盛んになっているBitfinexにおけるビットコインABCとビットコインSVの取引提供が今後どのように相場に影響を及ぼすか注目したいところだ。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します