アリペイのブロックチェーン技術利用の送金サービスがパキスタンとマレーシア間で開始

アリババ傘下企業のAnt Financialが45%の株を所有する北欧の情報通信企業Telenor Groupが8日、マレーシアとパキスタンとの間で国際送金を可能とするブロックチェーン技術を利用した送金ネットワークを設置した事を発表した

送金サービスにはアリペイを手がけるAnt Financial社がブロックチェーン技術面で貢献している。

送金サービスのブロックチェーン技術を提供したAnt FinancialのCEOであるEric Jing氏は今回の提携について以下の様にコメントした。

この送金サービスは新興技術がいかに国家のデジタルや金融面における目標到達に貢献できるかを示す一例だ。パキスタンの金融包括に向けた動きに貢献できた事を誇りに思っており、引き続きもっと多くの人にこの技術的革新を感じてもらいたい。

またTelenor Financial ServicesとTelenor Groupの上席副社長Roar Bjærum氏は以下の様に発言した。

この新たなサービスがパキスタンのユーザーにもたらす透明性と即時性は同国の国際送金に対する概念を変えることとなるだろう。

現在パキスタンはマレーシアから10億ドル程度の送金を受け取っているが、今回の提携でさらにこの関係は良くなるだろう。

送金先であるパキスタンのパキスタン国立銀行のTariq Bajwa総裁は同国における国際送金の重要性を強調し、今回の送金サービス開始をポジティブに捉えている姿勢を示した。

年間約20億ドル、マクロ経済に与える安定感や何百万という家族に与えるポジティブな影響から国際送金は非常に重要であると言える。

国際送金は2017年度においてはGDPの6%以上、貿易赤字の50%以上、総輸出の85%以上と総輸入量の33%以上に貢献した。

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アリババグループの傘下でアリペイを運営するアントファイナンシャル社は、ブロックチェーン技術をビジネスの中核に据え、プラットフォームに導入する方針を強調。独自コンソーシアムチェーンの開発にも焦点を当てる。

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
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