イーサリアム上で動作するリップルを模倣する仮想通貨「XRPクラシック」が取引を開始
- 偽物通貨か、XRPクラシックとは
- 仮想通貨XRPを模倣したトークン「XRPクラシック」が公開された。ホームページとホワイトペーパーの内容の不一致や、不透明なパートナー企業などから詐欺の疑惑が高まっている。
XRPの偽物が登場か?色違いのロゴで掲載されるXRPクラシックとは
地合いが悪い中でもコミュニティが活発なことで有名なXRPに多くの点で類似点を持つ仮想通貨が、取引を開始したことがわかった。
XRPクラシックは、XRPの旧ロゴと同じ形のロゴで、色が青ではなくオレンジに変えただけのものを使用している。
ホームページでは、「自動化した取引システムを提供するための利用しやすい非中央集権的ブロックチェーンと仮想通貨のインフラ」とXRPクラシックのコンセプトが掲げられているが、ホワイトペーパーでは「フリーランサーのための市場を提供する」と書かれており、自社内でも異なる情報を提示していることわかった。このような観点からも、正当な仮想通貨プロジェクトではない可能性が高いと見られている。
なお、ホームページの「パートナー企業」欄には、写真のみ掲載されており、具体的な人物や企業名は挙げられていない。
問題はここからだ。
単純に有名通貨を模倣した通貨であるだけなら、投資家への影響はないと言えるが、すでにXRPクラシックが、海外仮想通貨取引所に当たるMercatoxとEtherFlyerで取引が開始されている。ティッカーシンボルとして使われているのは、XRPCで、イーサリアムブロックチェーン上で動作するERC20のトークンとして上場していることが判明した。
またホームページ上では、ユーザー数も多いHitBTCなども今後上場する予定の取引所として掲載されており、投資家の警戒感が今後も高まることや詐欺への警鐘を鳴らすメッセージが相次ぐ事が予想される。
またXRPCトークンは、業界基準となる仮想通貨データサイトcoinmarketcapにもリスティングされており、同プラットフォームに掲載されているチャート上では、話題に上がった本日価格が急騰していることもわかっている。
なお、すでにXRP(リップル)のコミュニティでは、1月14日からユーザーによって話題になり始めており、「スキャム」との指摘が相次いでいる。
これまで、様々な仮想通貨スキャムや詐欺コインとも呼ばれる投資家を騙すための架空プロジェクトが存在しているが、XRPクラシックのようなトークンにも気をつけたい所だ。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します