仮想通貨取引所Huobi、新トークン販売プラットフォームを開始|IEOと異なるDPOを強調
- 新規トークン取引プラットフォーム「Huobi Prime」が開始
- 世界有数の大手仮想通貨取引所Huobiは20日、新規トークンの取引プラットフォーム「Huobi Prime」を開始することを公式で発表した。「価格制限」ラウンドでトークンが取引される。
大手取引所Huobi、新規トークン取引プラットフォームを新たに開始
世界有数の大手仮想通貨取引所Huobiは本日より、新規トークンの取引プラットフォーム「Huobi Prime」を開始することを発表した。
Huobi Primeでは、直近で続々と発表されている取引所上で行うトークンセール「IEO」とは異なるものであるとの発表が行われているが、トークンセールのフェーズを複数に分け、ユーザー間取引までのプロセスをより早くしたことでその差別化を図っていると見られている。
Huobi Primeで取引が行われる銘柄は、HuobiGlobalやKoreaなどで上場されることが約束され、迅速な取引提供に繋げる。
Huobiは、この新たな販売方式を、セール+取引のプラットフォームのサービスとして「DPO」(ダイレクト・プレミアム・オファリング)と名付けている。
Huobi Primeに上場する最初のプロジェクトはすでに決定している。初めての銘柄として挙げられたのはTop Network(TOP)。取引開始日は、3月26日に予定しているという。
TOPの取引詳細
- 総発行数:20,000,000,000 TOP
- Huobi Primeの上場数:1,500,000,000 TOP
- 段階別のトークン取引数:300,000,000 TOP、450,000,000 TOP、 750,000,000 TOP
- 取引の開始時間:2019年03月26日22:00(日本時間換算)
- トークン取引「価格制限」ラウンド:1 TOP=$0.00177、$0.00213、$0.00255
- 取引の時間3段階:22:00:00—22:29:59、22:30:00—22:59:59、23:00:00—23:29:59
- 最初の取引ペア:TOP/HT;取引の3段階において、全て成り行き注文のみ
- 個人の取引制限:1000ドルに相当するHTトークン
Huobiの発表によると、「価格制限とは、より公平な価格の発見を保ち、ユーザーから激しいボラティリティを軽減するために、一定の範囲内に価格を設定すること」と説明し、「価格制限」は上場取引ラウンドの3回のみに限られる。
TOPの「価格制限」ラウンド後、USDT、BTC、ETHの取引ペアも提供する予定。
なお、Huobiは、仮想通貨プロジェクトを審査する厳格な基準をこの4点としている。
- 有価証券に該当しないトークンを選別
- プロジェクト側のプロダクトやチームの健全性
- プロジェクト企業の財政状況
- すでにHuobi以外の取引所に上場しているか否か
Huobi Primeは、既にHuobiのVC部門の支援を受けたプロジェクトをセールの優先プロジェクトとして上場させる。今回のTOPプロジェクトは、ブロックチェーン上で利用するコストの低いメッセージアプリを提供する企業である。
さらに、Huobi Primeに上場するプロジェクトには、このような恩恵も取り上げられている。
- Huobi韓国で、韓国ウォンKRW、HT、USDT、BTC、ETH建ての取引ペアが提供される
- HBUS(米国版)で、法的コンプライアンスの下で、USD、USDT、BT、ETH建ての取引ペアが提供される
このように、Huobi Primeは、これまでBinanceが行なってきたようなトークン販売のプラットフォームとは異なり、取引という方法で新規トークンを売買することによって、新規上場トークンの需要が決まるようだ。
実際この新しいサービスに対する需要がどのように生み出されるか、注目していきたい。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します