BMWやインテルなど大手3社、ブロックチェーン企業にメンタリングやサンドボックス提供へ
- シンガポールのブロックチェーン企業、有名企業と提携
- シンガポールのブロックチェーン・アクセラレーター「Tribe Accelerator」がBMWやインテル、そしてニールセンといった世界的な大手企業と提携を結んだことを発表した。企業のメンタリングやサンドボックスの提供などを行なっていく。
星ブロックチェーン企業、インテルなど大手3企業と提携発表
シンガポールのブロックチェーン企業向けのアクセラレーター「Tribe Accelerator」社がBMW、インテルやニールセンといった大手企業とともにブロックチェーン系のスタートアップのメンタリングや事業サポートを行なっていくことが発表された。
Tribe Accelerator社は加盟するプロダクト重視のブロックチェーンスタートアップと大手企業のつながりを提供するアクセラレーター企業で、シンガポールの大手投資ファンドであるTrive Venturesにより2018年12月に開始した。
Trive Ventures社はシンガポール政府と連携して立ち上げ企業の公認メンターとして活動しながら、技術的スタートアップのシリーズAラウンドに積極的に投資するVC企業だ。
プレスリリースによるとTribe Acceleratorは「スタートアップ企業と戦略的なパートナーシップを組める企業にリソースを提供する」ことを目指している。
提携先の大手企業とは
今回は以下の3つの大企業と提携を発表した。
- BMW
- Intel
- Nielsen
世界的な大手企業と提携内容をそれぞれ説明していく。
BMW
世界的な自動車メーカーであるBMWはTribeとの提携により、スタートアップ企業に「イノベーションと自動車業界に関する専門的な見識」をグループメンタリングを通じて提供していく方針だ。
今回の提携に関してBMWグループのアジア太平洋地域責任者であるCarsten Sapia氏は以下のように述べた。
スタートアップ企業が概念実証(PoC)を確立して、開発の次のステージに到達できるようサポートしていきたい。
また以前にもBMWグループのブロックチェーン部門責任者であるAndre Luckow氏は社会やデータの分散化にブロックチェーン技術が役立つと見解を示しており、同社も新たな技術に注目しているのは確かだろう。
Intel
BMWに続き、今回Tribe Acceleratorと提携を発表したのは大手IT企業インテルである。
同社は独自のブロックチェーン技術と並び、ビジネス面や技術面におけるメンタリングを提供してく方針だ。
インテル社のブロックチェーン・プログラムのディレクターであるMichael Reed氏は以下のように言及している。
インテルのテクノロジーであるXeon・スケーラブル・プロセッサーやSGXはブロックチェーン技術のプライバシー、セキュリティー、そしてスケーラビリティを向上できる。
Nielsen
さらに世界最大級のマーケティング調査企業であるニールセンもシンガポールのTribeと提携を結んだことが発表された。
ニールセンはサンドボックスを設立することで、スタートアップ企業が「ビジネスリスクや規制環境を肌で理解してもらうことで事業モデルの調整」できる場を提供していく。
サンドボックスは事業ソリューションの採用を促進するために安全に管理された環境で新たな技術を試す場となる予定だ。
上記の世界的にも有名な大企業との提携に関してTribe Accelerator社マネジメントパートナーであるRyan Chew氏は以下のように述べた。
我々はこの技術がどのように日常生活を変えるかというビジョンを有している。
社会として前進していくには実験を励ましていき、ブロックチェーン技術の利点が明確になれば、大体的な普及は間違いなく続くだろう。
昨年12月に開始したTribe Acceleratorは2月末にもイーサリアムベースのブロックチェーン企業をサポートする企業Consensysと了解覚書を締結していた。
Consensysも一時期大体的な解雇報道などで波紋を呼んでいたが、「仮想通貨の冬」と呼ばれるこのような時期こそ仮想通貨や暗号資産の根本となるブロックチェーン技術の部分における「開発」が重要だとも言えるだろう。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します