XRP(リップル)に重きを置く米投資ファンド、仮想通貨投資を本格化
- 米ブロックチェーン投資ファンドが仮想通貨投資を本格化へ
- 米国大手投資ファンド「Arrington XRP Capital」は、仮想通貨投資を本格化する意向を示した。豪仮想通貨投資ファンド「ByteSize」を買収、投資分野を強化する。
米ブロックチェーン投資ファンドが仮想通貨投資を本格化へ
大手ITメディアTechCrunchの創設者であるMichael Arrington氏が立ち上げたブロックチェーン投資ファンド「Arrington XRP Capital」は米27日、オーストラリアの仮想通貨投資ファンド「ByteSize Capital」を3000万ドル(約33億円)で買収したことを発表した。
仮想通貨熱がピークに達していた2017年12月に1億ドル(約110億円)相当の資金を調達して設立された大手ファンドArrington XRP Capitalは、これまでにリップル社やテレグラムなどのブロックチェーン関連企業への投資を行なっている。
今回の買収により同ファンドにByteSize Capitalの元パートナーであるNinor Mansor氏とNinos Mansor氏がパートナーとして就任、仮想通貨の資産運用を強化していくという。
トレードのノウハウが加わっただけでなく、ByteSize社が開発した投資分析ツールを活用し、仮想通貨市場を対象にデータインジェスチョンや定量的バックテスティングを行うシステムなどを投資運営に活用していく方針だ。
定量的バックテスティングとは
定量的バックテスティングとは、過去の市場データに基づき投資における仮説やモデルを試算する手法。市場リスクを確認する手段の一つとして金融機関が頻繁に行う。
Arrington氏は、これまで行なっていたベンチャー企業への投資に加え、仮想通貨の取引を並行して行う「バーベル戦略」が可能となることに高い期待感を示している。
XRPに重きをおくArrington XRP Capital社
ブロックチェーン投資ファンドArrington XRP Capitalの創設者であるArrington氏は、自身の立ち上げたファンド名に「XRP」を含むほど仮想通貨XRP(リップル)を肯定的に捉えている。
昨年9月にも、同氏は仮想通貨XRPが送金企業だけではなくヘッジファンドに適していると評価している。
XRPは、ヘッジファンドのように、資金を早急に動かしたい企業や人にとって素晴らしい通貨だ。
我々は世界中で投資をしているが、その際銀行を通じての送金は非常に時間がかかる。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します