慶應義塾大学で「ブロックチェーン」講座が開講へ|日本における分散型技術の普及が目的

慶応大、『ブロックチェーン』寄附講座を授業開講へ
慶應義塾大学は『ブロックチェーン』に関する講座を4月より開講することを発表した。お財布.comなどを提供するセレスがブロックチェーン教育の普及を目的に寄付を行い実現した。

慶応大、ブロックチェーン授業を開講へ

慶應義塾大学が湘南藤沢キャンパス(SFC)にて、『ブロックチェーン』に関する寄附講座を新たに開設する。株式会社セレス(東証一部上場企業)がブロックチェーン教育の普及を目指し寄付をおこなったことで実現した。

今回開講する「ビヨンドブロックチェーン 基礎/応用」の寄附講座では、様々なユースケースについての考察・検討を加え、最新技術を踏まえて議論することを通じて、学生が社会の新たな信頼基盤をかたちづくる技術を自ら生み出す、また技術に対して要求を突き付けられるための基礎力を身に付けることを目標に、ブロックチェーンおよび分散型台帳の技術を基礎から解説を行うという。

講座開設のために寄付をおこなったセレス社は、当ブロックチェーン講座を通して、日本国内における専門技術者育成に携わることで、ブロックチェーン・仮想通貨に関する技術の発展に寄与したいと、技術の日本におけるブロックチェーン技術の発展に向けて、取り組んでいく意向を示した。

寄付講座とは

大学や研究機関において、産学連携の一環として行われる研究・教育活動の一種で、奨学を目的とした民間企業や業界組織などからの寄付金を財源に、期限付きの客員教授などを招いて開設する講座のことを指す。

授業の概要

             

講座名称:セレス・眞下・山岸寄附講座「ビヨンドブロックチェーン基礎/応用」

開講期間:2019年度春学期および秋学期(2019年4月~2020年3月)

担当教員:慶應義塾大学 村井 純 環境情報学部教授、政策・メディア研究科委員長

斉藤 賢爾 環境情報学部講師(非常勤)

対  象:慶應義塾大学の学生最大200名程度

株式会社セレス

セレス社は、現金や電子マネー等に交換可能なポイントサービスであるモッピーや、お財布.comを運営している企業で、そのポイントと類似性の高い点から、ポイントを一種の暗号資産(トークン)として定義しているという。

グローバルに普及しつつある暗号資産(仮想通貨)の認知度が高まるものの、ブロックチェーン技術に対する専門知識の欠如、応用できる人材の不足などを今の課題として挙げており、これまでにも慶応大にて「ブロックチェーン2017年度秋」や「ビヨンドブロックチェーン 2018年度春」のようなブロックチェーン講義を行なった他、東工大や早稲田大も同分野に関する複数の授業を提供してきた。

米名門大スタンフォードやMIT、カリフォルニア大学などは以前よりブロックチェーン・仮想通貨関連の授業を提供しているが、慶応大などが積極的に開講することにより、日本のブロックチェーン業界の将来はより一層期待できるだろう。

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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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