TRONネットワークにdApps開発専用のサイドチェーン構想|仮想通貨TRXの上昇要因に

TORNネットワーク、5月にdApps用テストネット公開へ
仮想通貨TRONはdAppsに力を入れた新たな第2レイヤーソリューション「サンネットワーク」に関する詳細や予定日を発表。またテザー発行など好材料が続いたことで仮想通貨TRXは+7%の上昇を記録している。

TRON、5月にdApps専用テストネット公開へ

仮想通貨TRONの創設者ジャスティンサン氏は8日、新たなdApps開発の専用プラットフォーム「Sun Network」に関する詳細を発表した。同プラットフォームはTRONネットワークの第2レイヤーソリューションで実現する。

「サンネットワーク」では、dApps開発向けサイドチェーンの拡張機能が強化されるほか、TRONネットワークのスケーラビティ(拡張性)やスマートコントラクトの実装、セキュリティ向上などに繋がる新たなプラトフォームとなる。

dApps専用のサイドチェーンソリューションの「サンネットワーク(SUN Network)」に係る開発スケジュールは以下の通り。

サンネットワークの予定表
予定日 段階名 主な追加内容
5月30日 テストネット 無制限の拡張、サイドチェーンでのアセット保管と低い手数料
8月10日 正式ローンチ 分散化とアクティブなエコシステム
9月15日 ネットワークの最適化 システム展開と統合スピードの向上

まずは5月初旬にdApps専用のテストネット、およびサイドチェーンが開始。その約3ヶ月後に正式ローンチを行なった後、9月頃にはネットワークのOptimization(最適化)と呼ばれるプロレスを行いシステム全体を向上・改善を予定する。

イーサリアムとの連携も示唆

TRON財団のサン氏は先週行われたポッドキャスト内でもTRONネットワークの開発状況に関して言及しており、本日9日からTRONネットワーク上で主要ステーブルコインのテザー(USDT)を発行する方針を述べていた。

また2019年中にイーサリアムの開発者とも連携を図る構想を明かしている。

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トロン財団のCEOであるジャスティン・サン氏は6日、イーサリアムとの仮想通貨やdApps開発などの分野において年内にも協力していきたいと発言した。昨年から続くトロンのサン氏とイーサリアム創設者のブテリン氏の因縁に終止符が打たれるのか注目が集まっている。

仮想通貨TRXの上昇

TRONの第2レイヤーソリューション「サンネットワーク」に関する詳細や、本日からTRONネットワーク上でステーブルコインのテザー(USDT)発行が開始されたことなどを受け、時価総額11位の仮想通貨TRON(TRX)はおよそ+7%の上昇を記録した。

出典:CoinMarketCap

TRON財団は3月末にも日本でのdApps展開に伴い、日本の金融庁および政府の規制に則り日本人開発者やユーザーにギャンブル関連のdAppsの開発や利用を推奨しない方針を表明。

今回の第2レイヤーソリューションに関する計画や、主要市場である日本の規制に遵守する姿勢を見せていることから、イーサリアムと共にdAppsやスマートコントラストの分野で競争を見せるTRONがdApps開発に向けて力を入れている姿勢が伺える。

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