ビットコインLS比率で「18倍差」の増減数を確認、買い集めの現状を分析|仮想通貨市況
- 仮想通貨市場
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●ビットコインのチャネル推移が継続した場合の「重要交差点」
●LS比率に複数のシグナル
●BTCセンチメントと買い集めの現状
金融市場と仮想通貨
本日の東京株式市場は、前日比110円高の22,200円。GWの10連休を控え、ポジション調整する動きも確認されている。
ビットコインテクニカル分析
ビットコインは、昨晩発生した断続的な強い売り圧力から反騰、直近高値の59.4万円まで上昇するも、10日に記録した心理的節目である60万円を超えるまでには至らず。上値の固さを確認するようにしてから、日本時間午前7〜10時頃にかけて1.2万円幅ほど急落した。
しかし、下落時の勢いのままトレンドラインを割り込むことはなく、チャネル中央付近で再びリバウンドを見せている。(赤丸)
同じ時間足で俯瞰してみると、このままチャネル内で推移した場合、今月下旬にかけてチャネル下限が、4月上旬のアセトラ形成時から何度も跳ね返されている”鬼門”のレジスタンスに接触することがわかる。
それまでに上下どちらかに抜けている確率の方が高いが、仮にレンジ内での推移が継続した場合、大きく動かざるを得ない展開になりそうだ。
日足で見た場合、急騰後の値動きは5000ドルを一度も割込まずに推移しており、明確に強いと言える。少し前までの市況であれば、高確率で再び奈落へと突き落とされていたであろう。
もう少し深押しがあってもおかしくないが、急騰直後には85を超える過熱感が台頭していたRSIも、現在は70以下まで調整されている。
またLS比率では、直近1週間のポジション増減数にて、ロング+192に対し、ショート+3398と約18倍に上ることが伺える。
直近の急落で一部ロングが解消されたのに対し、ショートは決済されていない。ショートが溜まり始めた割には落とし切れない状況にあるようだ。だからと言って直近高値の天井付近にあるため、現在位置がロング優勢とは限らないが、併せて確認しておきたいシグナルと言える。
BTCセンチメントと買い集めの現状について
仮想通貨ファンドのAdamant Capital社はレポートを発表。そのレポート内でセンチメントを測る一つの手法として、USD/BTCの価格の変動に基づき、ビットコインの含み益/含み損に焦点を当てることを提案している。
現在、ビットコインホルダーの含み益を測定すると、1兆4550億円ほどだ。またマイニング後に失われたビットコイン305万BTCを考慮すると、含み損は3357億円 前後となる。
これを基に計算を行うと、グローバル単位で見ると、平均して14%の含み益と3%の含み損を抱えていることが考えられる。
下のグラフから分かるように、大きな価格変動を見せたのは2018年11月ごろだが、それに比例するように、その週の含み損が2倍に膨れがっている。
またグーグルトレンドで「buy bitcoin」と確認すると、仮想通貨に対する大衆からの関心はかなり低く推移し続けており、2017年3月(当時のBTC価格は約16万円)の興味指数とほぼ同水準だ。
ただ、最近の仮想通貨価格の急騰で価格が50万円を突破した際の含み益/含み損をチェックすると、これも上昇していることがわかる。(下図)
またグラフ上では、市場の素早い価格回復に失敗した場面のセンチメントを服従(Capitulation)と表現しているが、価格上昇に伴い、含み益/含み損も上昇し、センチメント・バリューにも変化が生まれ、現在は服従から希望/恐怖(Hope/Fear)の段階へと移行したとした。
こうしたことを理由に、今回のレポートでは、含み益/含み損推移が、仮想通貨価格の変動と強い相関が見られると結論づけている。
また同レポートによると、売りがちのトレーダーは利確しようとしているが、レンジ相場は買い集め(アキュミュレーション)の一つの指標であるため、中長期的価格上昇を目標にビットコインの所有者は底を付いたとされている3000ドル水準で買い戻した可能性が高い。よって、ビットコインはしばらく3000ドル〜6500ドル(34万円〜73万円)の間を推移するとしている。
ただし、その期間がどれぐらい続くは予測できない模様だ。
買い集め(アキュミュレーション)とは、一般的に市場が停滞していて、多くの投資家が再び売ったビットコインを買い集めている時期を指すこと、強気相場の最初の局面と言われている。
歴史的価格を見ると、当時の二つのバブルサイクルを記録した2013年末〜2016年の間では、下図が示すように、買い集めの期間は2014年から2016年まで継続していた。
底値のサイン
仮にビットコインが買い集めフェーズに差し掛かると、長期的なボトムライン(底値)に近づく。同レポートによると、そうしたフェーズを経て、BTC価格のボラティリティが低くなると、その可能性が増すことを指摘している。
現在から過去60日間のBTC/USDのボラティリティは、5%以下で終始している。2018年11月上旬の仮想通貨価格が急騰する直前のボラティリティを確認するとその値が2%となっているが、その値を除くと、この5%という低さは、過去3年で最も低く推移していることになる。
こうした点を踏まえ、レポートでは、短期〜中期トレードを行う投資家に比べ、長期トレードを行う投資家のほうが市場を占有し始めていると言及した。
国産ETHマーケット、bazaaarがオープン
日本初のブロックチェーンを使ったNFTのマッチングプラットフォーム、bazaaar(バザー)がオープンした。
現在主流となる、仮想通貨イーサリアムにおける「ERC721」の規格で作られたトークンンに対応している。
NFTとは、通貨性のない「非代替トークン」の略だ。
例えばブロックチェーン(dApps)ゲームでは、ゲームアイテムやキャラクターが一つ一つが個性を持つ”ユニーク”なものとして資産性を有し、ゲーム内にあるマーケットはもちろん、などゲーム外に持ち出して売買を行うこともできる。
ゲームキャラやアイテムのレベルやステータスはもちろん、発行されたシリアルナンバーや、プレイヤーが付けた愛称やビジュアルのエディット機能がブロックチェーン上に記録されている場合も、他のアイテムと異なる「NFT」に含まれる。
海外の最大手は、OpenseaというNFTマーケットが有名であるが、利便性や流動性の高さに定評のある一方、国内サービスでないことから、ゲーム会社と提携しにくいというデメリットも生じていた。
dApps市場規模の拡大は、イーサリアム経済圏にも影響を及ぼす。新しくローンチされたbazaaar(バザー)は、デジタルアセットのマッチングを通じて、国内dApps市場の発展に寄与する役目が期待される。
dAppsマーケットの将来性については、日本発の世界No.1ブロックチェーンゲームである「マイクリプトヒーローズ」のインタビュー記事で詳しく解説されている。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します