SBIホールディングスと東南アジア最大のIT企業、ブロックチェーン企業に3億円の共同出資|小売業のポイント還元を実現へ
- SBIとFPT、ブロックチェーン企業に出資
- SBIホールディングス株式会社はテック系企業FPT社と共同で、ブロックチェーン企業「Utop」の設立に3億円以上出資。同社はブロックチェーン技術を利用したポイントシステムの構築を行っている。
- インダストリー4.0とは
- 主にドイツなどで推し進められている、製造業のデジタル化・コンピュータ化をすすめるプロジェクト。これにより製造コストを大幅に削減することが期待される。
SBIとFPT、ブロックチェーン企業に出資
SBIホールディングス株式会社はテック系企業FPT社と共同で、ジョイントベンチャーのブロックチェーン・スタートアップ「Utop」の設立に300万ドル(約3億3500万円)の出資を行っていたことを地元メディアのViet Nam Newsが報じた。
同メディアが伝えるところによれば、FPTとSBIホールディングスは基本合意書に同意したことで、設立と300万ドルの出資に至ったということだ。
FPT社は東南アジア及びベトナムで最大規模を誇るIT企業で、ソフトウェア開発やシステムの運用、保守、コンサルティングなどを行うシステムインテグレーターだ。
同社は、企業向けブロックチェーン・プラットフォーム「akaChain」を開発しており、Utopは、そのネットワーク上でローヤリティ・ポイントの取得や、商品への交換を小売店で可能とすることを目指している。
FPT取締役のTruong Gia Binh氏は、以下のように語る。
インダストリー4.0の発展とともに、ビジネスに大きなチャンスがもたらされた。
それにより、多くの革新的なビジネスモデルが急成長している。
最近では、SBIホールディングスは、設立した次世代金融インフラを提供するマネータップ株式会社について、セブン銀行を含む13行による出資受け入れを発表している。
マネータップ社は、分散台帳技術を活用したスマートフォン向け送金アプリ「Money Tap(マネータップ)」事業を推進すると共に、急速に拡大するキャッシュレス化の流れを牽引すべく、銀行及び一般利用者向けに、迅速にサービスを提供するために設立された。なお、マネータップの送金アプリはRipple社の「xCurrent」を利用している。
同社は仮想通貨を利用した国際送金の分野に取り組んでいるが、その一方で、こうした決済プラットフォームにも注力しており、今回の出資もその流れを汲んだものだと考えられるだろう。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します