米国の巨大保険企業2社、2020年の実装に向けブロックチェーンで実証実験を開始

保険業界にブロックチェーン導入へ
米国の巨大保険企業State Farm社とUSAA社が提携し、ブロックチェーン技術の活用に向けてテストを行なっていることが判明した。保険手続きのプロセスにおける業務効率化とコスト削減の両立を狙う。

米国の大手保険企業2社、ブロックチェーンを実験中

米国の巨大保険企業2社State FarmとUSAAが提携し、ブロックチェーン技術の導入に向けてテストを実施しているとState Farmが発表した。

現在は実際の自動車保険のデータを用いて、ブロックチェーンを活用して処理速度が向上するか実験を進めている。またState Farm社とUSAA社は2018年初めから提携し、ブロックチェーンがどのくらい保険業界に活用できるか試行を続けていた。

保険の手続きはプロセス次第では請求毎にメールでの確認も必要となるため、手作業が多く、時間とリソースがかかると膨大にかかる。そのため既にサプライチェーンの管理なで活用されていて、一般企業からも業務効率化とコスト削減のメリットを持つブロックチェーン技術に着目した形だ。

すでに保険に限らず様々な分野の一般企業がブロックチェーン技術を活用しており、業務の改善や効率化を実現をしている。データ保管の安全性向上や、取引管理などはほんの一例でもあるため、State Farm社とUSAA社も安全性と効率化の両立を狙っている模様だ。

USAA社の副社長Ramon Lopez氏は、ブロックチェーンを使うことで業務の改善への期待を感じている。いままで手作業だったプロセスを自動化することで作業時間を減らし、支払い履歴を正確な状態で永遠に記録することにブロックチェーンが役立つと説明。「最終的に保険を受け取る顧客のためになる」と前向きな見解を示した。

現在、ブロックチェーン導入に向けて実証実験を実施している企業は多いが、そんな中でも新たにState Farm社とUSAA社もこのような企業に加わることはブロックチェーン技術の将来的な普及に貢献していくだろう。

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
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