SWIFT独自の決済システムが複数ブロックチェーンにも統合

SWIFTのGPI、ブロックチェーンに導入
国際大手送金企業SWIFTは、独自の決済システムGPI(グローバル・ペイメント・イノベーション)を複数のブロックチェーン企業に導入することを可能にすると公式に発表した。以前R3社との実証実験を経て、本格的に投入すると期待される。

SWIFTのGPI、ブロックチェーンに導入

国際大手送金企業SWIFTは、独自の決済システムGPI(グローバル・ペイメント・イノベーション)を複数のブロックチェーン企業に導入することが、SWIFTの公式発表 にて判明した。

公式発表によると、SWIFTは間も無くGPI決済システムをDLTベースのプラットフォームに実装する。実装によって、決済に必要なプロセスが大幅に削減されるという。

コインポスト今年の1月、SWIFTはGPIにおける貿易向けとeコマースのブロックチェーン実証実験(PoC)を、米ブロックチェーン企業R3との連携で行うことを発表した。SWIFTのGPIはR3のCorda Settlerを直接に統合し、Corda上で生じた決済のオブリゲーションを成長する膨大なGPIネットワークで決済可能にすると掲げていた。

なお、GPIとCordaの役割分担として、Cordaの貿易プラットフォームで決済を開始し、その決済はGPIで処理される。

SWIFTはどのブロックチェーン企業と連携し、GPIの普及を進めていくかは明言していない。しかし銀行や送金業社のみならず、貿易金融などに向けて積極的にブロックチェーンと自社の決済システムの融合に本格的に取り組んでいることは、今後業界のさらなる拡大を示唆するものだろう。

大手金融企業のブロックチェーン決済取り組み

JPモルガン・チェースが開発するデジタル通貨『JPMコイン』が、早くて今年中にも試験的なサービス提供に乗り出すことがわかった。分散台帳技術を使った仮想通貨に類似したモデルを採用する同通貨、リブラ同様に規制面が当面の課題に挙がっているという。
最大級の決済企業ビザ社がブロックチェーン技術を一部で活用した国際決済プラットフォームを発表。送金手数料や送金時間、また透明性などの面において効率化が期待されている。

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

コメントしてBTCを貰おう 新着ニュースをチェック

速報

新着記事

人気記事ランキング