取引高水増し疑惑などで対立するBitMEX CEOとアンチ仮想通貨の「破滅博士」が同一セッションで登壇

BitMEX CEOとDr.Doomがディスカッションへ
台湾の首都で開催される大型カンファレンス「ABS」を舞台に、BitMEXのCEO Hayes氏と論戦を繰り広げる経済学者のRoubini氏が、仮想通貨のエコシステムについてディスカッションを行う。

BitMEX CEOとDr.Doomがディスカッションへ

Coinpost側も参加するアジアにおける大型ブロックチェーン・仮想通貨業界カンファレンス「アジアブロックチェーンサミット2019」は7月2〜3日に台湾にて開催される。バイナンスのCZ氏やライトコイン創始者Charlie Lee氏、トロン財団のJustin Sun氏などの業界有名人はもちろん、「ビッグ4」のPwCなどの大手コンサルも参加者一覧に名を連ねている。

それは、業界大手仮想通貨取引所BitMEXのCEOを務めるArthur Hayes氏と、破滅博士(Dr. Doom)と知られるNouriel Roubini氏は明日10時の「ディベートセクション」にて、討論を行う予定だ。

予定されている討論の名は「台北にて縺れを:Nouriel Roubini VS Arthur Hayes」だが、正式な討論が始まる前からすでに論戦が始まっている。発端は先日、BitMEXで合計10億ドル(1,000億円)のビットコインポジションが建てられているとのツイートに対して、Roubini氏が反論を述べたことにある。

Roubini氏は、BitMEXの記録に対して「取引所における95%の取引高が水増しあるいは偽取引高だと証明されている。10億ドルの数字はにわかには信じがたい。仮想通貨市場は価格操作や風説の流布で充満している。」と、いつものアンチ・仮想通貨のスタンスを示した。

この批判を受けたHayes氏は、「BitMEXのプライベート銀行に確認を取ればいい。正真正銘の取引高であることが理解できるはずだ。台北の舞台での討論が待ち遠しい。」と真っ向から反論した。

今回の討論を行う2人は、共に金融業界出身であり、Hayes氏はドイツ銀行とCiti銀の元ETFトレーダー責任者だった。一方、Roubini氏は2008年の金融崩壊に対する予想を的中させた著名経済学者だ。

2人の討論は、一段と注目が集まる。

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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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