中国の民間最大手メディア「新浪」が仮想通貨ライブチャートを掲載|バイナンスなどがデータを提供

中国の最大手メディアが仮想通貨インデックスを掲載
中国の大手メディア新浪が運営する「シナ・ファイナンス」に、仮想通貨の価格ライブデータ配信が掲載された。バイナンスと英金融大手Investingがデータを提供している。

中国の最大手メディアが仮想通貨インデックスを掲載

仮想通貨において、中国政府と中国人投資家は異なる立場とアプローチを取っていることは周知されているかもしれない。

ビットコインなどのOTCにおける取引高は、中国マネーの流入で有名である一方、中国政府の仮想通貨取引業務やICO販売などに対して、 一貫した『全面禁止』の方針を取っていることが、中国の仮想通貨事情だ。

このような背景の中でも、中国のオンラインメディアは仮想通貨を受け入れる姿勢も見せている。

中国の民間最大手メディア「新浪(シナ)」が運営する金融メディア「シナ・ファイナンス」に、仮想通貨の価格ライブデータ配信が掲載された。

このデータ配信は、米ドル建てのベンチマークであり、動的価格表示だけでなく、ロウソク足チャートなど投資家が利用する通常機能も実装されている。

注目すべきは、このデータチャートの提供先が、最大手仮想通貨取引所バイナンスと英金融大手「Investing」であるところだ。

バイナンスは2017年の中国禁止令を受け、中国市場からは撤収したものの、このようにメディアとのベンチマーク提携などは進めている。つまり、中国の民間メディアに信頼されていることを示唆しているだろう。

この仮想通貨市場データでは、ビットコインのみならず、イーサリアムやXRP、EOSやBTTなどバイナンスで取引されている複数の銘柄の価格データが確認できる。

出典:sina finance app

このように、最大手メディアが仮想通貨のチャートなどのデータを提供し始めたことは、今年のビットコインを始める全体相場の好調を背景に、中国最大の検索エンジン「バイドゥ」での仮想通貨検索トレンドが上昇しており、投資家などからの需要が高まっていることに反映されているとも考えられる。

さらに先日、中国政府の国営メディア「新華社通信」は、世界経済が減速する中、BTCが投資家の「逃避資産」として資金を吸収していることを指摘した。これまで厳しい立場を取ってきていた中国政府や国営メディアの報道視点に変化が見受けられたと言える。

総じて中国政府・民間企業における、仮想通貨の温度感もポジティブな方向に転じつつあることが垣間見える。

バイナンスの最新情報

中国政府の国営通信社はBTCが投資家の「逃避資産」として資金を引き寄せていると分析。G20を控える米中政府における関税問題など、世界経済の減速を機に仮想通貨の利点が見直されている。
仮想通貨「リブラ」を利用する送金アプリ「カリブラ」が2020年にローンチされる際、中国やインド、ロシアなど多くの国で利用禁止になる可能性が浮上。注目を集める通貨のマーケットシェアへのマイナスの影響が懸念される。

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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