SIP-3更新, SeiがEVM専用アーキテクチャへ移行

最初のフィードバック期間が終了し、開発者・インフラ提供者・ユーザーから多くの意見が寄せられた。これはSeiプロトコルが最速かつ最適化されたEVMチェーンとして性能向上を続けることへのコミットメントを示す。

コミュニティでの議論と投票を経てSIP-3は初回ガバナンス投票を通過した。

これにより、実装には複数段階の移行が必要となり、今後も追加チェックポイントが設定される。

SIP-3実装がSei networkにもたらすもの

SIP-3によりSei networkはCosmWasmとネイティブCosmosトランザクションを廃止し、EVM専用アーキテクチャへ移行する。この簡素化により開発者体験が向上し、SeiはEVMエコシステム内で競争力を高めつつ既存の性能優位を維持する。

フィードバックに基づく重点領域

コミュニティの議論から浮上した複数のテーマが、SIP-3の精緻化と実装を導く指針となる：

• CosmWasmプロジェクトの移行支援（Seiで稼働中）
• ユーザーが環境間をシームレスに移行できる資産転送メカニズム
• Cosmosの中核機能を代替するEVMプリコンパイルの技術仕様
• RPCプロバイダーとインデクサー向けインフラガイダンス
• 影響を受ける資産に関する追加教育
• 一部コミュニティはSIP-3実装によるEVM資産への影響を懸念したが、当該資産は影響を受けない
• 移行が必要なのはCosmWasm資産のみであり、エコシステムの関係者が対応する必要がある

想定スケジュール

改訂版提案と実装スケジュールを数か月以内に公表し、各フェーズの具体的な日程を提示する。エコシステム参加者は十分な準備期間を確保できる見込みだ。

現時点でユーザーや開発者が取るべき即時対応はない。最新情報はGitHubディスカッションを購読して確認することを推奨する。

今後の流れ

SIPの筆者Philip Suは次を実施する

• フォーラム、GitHub、コミュニティチャネルで得た全フィードバックを精査
• 追加リソースを反映しつつSIP-3 GitHubリポジトリを継続的に更新