『世界的な通貨危機が懸念される中、ビットコイン(BTC)に可能性』米GS出身の金融専門家が指摘

世界的な通貨危機の可能性を危惧
ゴールドマンサックス出身の専門家が、強い米ドルの存在が世界的な通貨危機を招く可能性を指摘。その上で、新たな代替資産として、仮想通貨ビットコイン(BTC)に可能性を感じた理由を明かした。

安全資産としてのビットコイン

リサーリ企業Global Macro InvestorのCEOで、投資戦略家でもあるRaoul Pal氏が、世界的に経済の先行きが危ぶまれる中で、ビットコインは新たな市場としての可能性を感じたと語った。Twitter上で展開されたスレッドでの一幕だ。

Pal氏は、米大手銀行ゴールドマンサックスでヘッジファンドセールスマネジャーを務めたことがある人物で、英国BBCの投資番組で、投資やリスクについて教育を担当した経験を持つ金融の専門家だ

Pal氏は、長期レンジのチャートを元に、金融市場にリスクのある”大きな出来事”が迫っていると説明し、自身も警戒していると警鐘を鳴らした。30年のキャリアの中で、外国為替市場が最も重要なポイントにあると説明。強い米ドルの存在が、世界的な通貨危機を招く可能性があると見ているという。

その中の通貨には、日本の法定通貨『円』も含まれており、通貨危機の可能性があると解説されている。その根拠として、第2次世界大戦後のベビーブーム世代が退職し、年金体制の継続が難しくなることなど、日本におけるを中・長期の問題点を挙げた。

年金問題は、年金受給者となる高齢者の割合が、少子高齢化のあおりを受け増加、積立された年金原資の運用利回りなども影響して、公的年金の運用状況が危ぶまれている問題だ。

このような世界的な通貨危機の中で、新たな可能性を感じたのがビットコイン(BTC)であるという。

世界経済が先行き不透明な状況にある中、ビットコインの価格が影響を受けずに上昇傾向にあることで、市場のポテンシャルを感じたとした。ある物(=原資産)を買う権利を取引する「コール・オプション」に似ていると持論も示し、ビットコインの値動きが非常に大きく、新たな市場としての可能性も急上昇したと説明している。

Pal氏は、ビットコイン以外では、金(ゴールド)の価格が上昇していることにも触れた。米中貿易摩擦の激化や香港の大規模デモなどのリスクで、安全資産に注目が集まっていることは、チャートでも証明されている。

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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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