ビットコイン市場の急落要因、CME SQ日の影響を指摘=仮想通貨分析レポート
- CMEビットコイン先物SQ、BTC相場にネガティブな影響を与えている
- 仮想通貨分析企業は、米CMEのBTC先物SQ日がビットコインの現物相場に大きくネガティブに働いている傾向を指摘。今回の市場急落タイミングとも一致している。
CME先物SQがBTC相場にネガティブな影響か
仮想通貨分析企業Arcane Cryptoは、米CMEが提供するBTC先物のSQ日とビットコインの現物市場の相関性に関する調査を実施。ネガティブかつ大きな影響をもたらしているとの結論を報告した。
同調査は、2018年1月〜2019年8月までのデータを基に分析したもので、先物SQ実施日の75%(20回のうちの15回)で、現物市場のビットコイン価格が下落している状況があるとした。この報告を公表した時間は、25日に市場が15%もの急落を記録した直前で、CMEのSQ日を28日に控えている状況にあった。
下の図で示されるように、CMEの先物市場がクローズする前のビットコイン価格パフォーマンスが大きくネガティブに働いていた。リターン率で、大半がマイナスに推移している。
今回の市場急落も、次回CMEのSQ日にあたる9月28日0時の約2日前のタイミングであり、今回も同じ傾向が確認されている。
Arcane Cryptoは、このようなビットコインの価格の反応が、「異常値」であると指摘。「ビットコインの上昇日数と下落日数で分析すれば、SQに向けてビットコインの価格が操作されているとの仮説は裏付けられる。」と説明した。
その上で、意図的な操作とまでは証明されていないが、もしかしたら投資家のヘッジ戦略の可能性も指摘。様々な要因をより深く分析する必要があると今後調査を深堀していく意向を示した。
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