人気SNSアプリ「テレグラム」発行のGram 機関管理者や入手方法を発表
- Gram 機関管理者や入手方法を正式発表
- 10月末にローンチ予定のGramについて、カストディ企業Anchorage社が最初の機関管理者となることが分かった。また入手方法や供給安定メカニズムについても説明。
Gram 機関管理者や入手方法を正式発表
人気SNSアプリ企業「テレグラム」発行の独自トークンGram(GRM)のローンチに当たって、Anchorage Trust Company社が最初の機関管理者となったことが分かった。
同社はカリフォルニア州に拠点を置くソフトウェア会社Anchor Labs の完全子会社である。カストディサービスはAnchorage Trust Company社または金融事業を行うAnchorage Hold社を通して提供される予定だ。
Gramの価格と供給を安定化する仕組み
Anchorage社のブログによると10月31日までにローンチされる予定の、Gramトークンを入手するには二つの方法がある。
公開市場で既存のGramを購入するか、TON(Telegram Open Network)リザーブから新しいグラムを購入するかという選択である。
これらの2つの市場はGramの価格と供給の両方を安定させることを目的としているという。
TONリザーブでは、指数関数的増加機能によって、1Gramが販売される都度、その後のGram販売価格を徐々に上げていく。
最初の価格は0.10ドル(約10.7円)で、その後のすべてのGramは、直前のGramの10億分の1だけ高くなっていく。
一方、自由市場での価格はTONリザーブの価格と異なる可能性があり、ユーザーは市場価格の方が低い場合は、すでに発行済のGramを市場で求め、市場価格が高い場合は、リザーブから新規発行されるGramを購入しようとすると想定されている。
なお、Anchorage Trust Company社とAnchorage Hold社は米国証券取引委員会(SEC)に登録しておらず、当初サービスをニューヨークの居住者に提供しない見込みだ。
テレグラムが利用規約を更新 Gramに言及
テレグラムは、公式サイトの利用規約を変更し、初めてTONとGram との関係について説明を掲載した。
顧客の取引はTONのブロックチェーンで承認されることになり、テレグラム側は関与しない点を明確にしている。
なおテレグラムは、「顧客の公開鍵や秘密鍵、バックアップのフレーズ、パスワードなどの機密情報をを手に入れたり保管したりすることは不可能」とし、「顧客が管理する責任者である」と明記している。
参考:テレグラム公式
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