ビットコインキャッシュが誤送金問題の解決を目指す

ビットコインキャッシュがアップデート
BTCアドレスとBCHアドレスを混合した際に資金を紛失する可能性があるという問題を解決するため、CashAddrと呼ばれる新しいアドレス形式に取り組んでいます。

ビットコインキャッシュのアップデート内容

ビットコインキャッシュのネットワークで稼働している全てのノードの81.48%を占めるソフトウェア実装であるビットコインABCの開発者たちは、ユーザーがBTCアドレスとBCHアドレスを混合した際に資金を紛失する可能性があるという問題を解決するため、新しいアップデートを発表しました。

この問題は、2017年のビットコインキャッシュのハードフォークに起因します。

このハードフォークにより、ビットコインキャッシュはビットコインと同じアドレス形式を踏襲しました。

先日報告されたように、この問題によって、ひとつの通貨資産が意図せず勝手に、もう一方の通貨のアドレスに送られてしまうユーザーもいます。

そういったユーザーは一時的に、もしくは永久的に、財産を失うことになりました。

ビットコインABC開発者のリーダーであるAmaury Sechet(以下、サチェット氏)は2017年11月に、この問題を「差し迫った需要」と表現し、問題の再発を防ぐためにCashAddrと呼ばれる新しいアドレス形式の導入に取り組んでいる、と発表しました。

あるメールの中で

新しいアドレス形式を使うことによって、ユーザーが誤って異なるチェーンに送金することはなくなります

また、これによって512ビットまでの最大データが許容され、将来、複数のスマートコントラクトをより安全に実行する方法を展開できるようになるでしょう。

最後に、この形式は、あるversion fieldを使い、将来新たなアドレス形式を使うことなく、これらのアドレス内に新しい特徴を付与することができるようになるでしょう」

と述べています。

2018年1月2日に、ビットコインABCの新しいソフトウェアバージョンが発行されましたが、そこにはCashAddrも含まれています。

これらの変化はほとんど表層的なものです。

新たなアドレスを実装することで、取引所や商業者、ウォレットプロバイダーはソフトウェアの更新が必要となりますが、ハードフォークや、全てのノードの新しいバージョンへの更新は必要ありません。

ビットコインABCはまた、ユーザーがフォーマット変換に対応できるように変換ツールも発行しています。

サチェット氏は、最初の発表で、ソフトウェアを更新する妥当な日は1月14日だと提案しました。

一連のアドレス混乱問題を終わらせると共に、CashAddrにはより効果的なエラー発見機能が追加され、また、新しいアドレス形式をより簡単に記号化することが可能になりました。

具体的には、ユーザーがアドレスをQRコードに記号化することができ、それによってアドレスをより簡単に共有できるのです。

New Bitcoin Cash Tech Takes Aim at Accidental Spending Issue

coindesk by Nikhilesh De, Jan 2, 2018

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