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Aptosとは?HashPort Wallet採用のL1ブロックチェーンの特徴・将来性を解説

基礎情報

Aptos(アプトス)とは?

Aptosは2022年10月にローンチしたレイヤー1ブロックチェーン。独自のスマートコントラクト言語「Move」を採用し、高いセキュリティと高速処理を両立している。

2025年12月にはメインネットで0.05秒(50ms)未満のブロックタイム(新しいブロックが生成される間隔)を達成し、主要ブロックチェーンの中でもトップクラスの処理速度を誇る。一般的にビットコインのブロック生成間隔は約10分、イーサリアムは約12秒。

同年には「Global Trading Engine(世界的な取引エンジン)」構想を掲げ、高いUX(ユーザー体験)と、誰もが公平にアクセスできる次世代金融インフラの構築を目指している。2026年に分散型ストレージ「Shelby」と次世代DEX「Decibel」の本格稼働を控えており、エコシステムの拡大が続いている。

プロジェクト誕生の背景

Aptosの開発チームは、Meta(旧Facebook)が主導していたステーブルコインプロジェクト「Diem(旧Libra)」に2018年に開発で携わっていた。Diemプロジェクト終了後、チームはその技術基盤を活かしてAptosを立ち上げた。

Aptos Labs CEOのAvery Ching氏は「分散型インターネットを構築し、人々がつながり合う方法を根本から変えるという長期的な旅を続けている」とCoinPostへの取材で語っている。

同氏はインフラ構築には長い時間がかかることを強調、日本企業が300年以上続くことを例に挙げながら「長期的視点で見れば、私たちはまだ始まったばかりだ」と述べている。

関連:メインネット3周年迎えたAptosのCEOが語る次世代ブロックチェーンの未来|独占インタビュー

Diemプロジェクトとは

Meta(旧Facebook)が2019年に発表したステーブルコイン・プロジェクト。当初「Libra」と呼ばれ、2020年に「Diem」に改名された。

独自ブロックチェーンとスマートコントラクト言語「Move」を開発し、低コストで高速なグローバル送金を目的としたが、規制当局との調整が難航し2022年に終了。

Diemの技術は現在、AptosやSuiなどのブロックチェーンに引き継がれている。

Aptosの主な特徴

Meta(旧Facebook)発のDiemプロジェクトを基盤としたレイヤー1ブロックチェーン

開発言語
Move言語

Meta(旧Facebook)が開発したスマートコントラクト言語を採用。リソースの二重使用を防ぐ仕組みが言語レベルで組み込まれている。

  • リソース指向プログラミング
  • 資産の安全な管理に最適化
  • コンパイル時のセキュリティ検証
コンセンサスアルゴリズム
AptosBFT

BFT(ビザンチン障害耐性)系のコンセンサスアルゴリズムを採用し、高速な合意形成を実現。

  • ノード障害・不正動作への耐性
  • ネットワーク全体の合意を維持
  • 高スループットを実現
ネットワーク設計
モジュラー型設計

コンセンサス、実行、ストレージなどの各機能が独立したモジュラー型アーキテクチャを採用。

  • 各レイヤーを独立して開発・改善可能
  • ネットワーク停止せず、アップデート可能
  • 量子耐性暗号など新技術を導入しやすい

ブロック生成時間の高速化、CEX級の速度へ

Aptosは2025年を通じて複数のアップグレードを実施。6月の「Baby Raptrアップデート」では取引確定までの時間を20%短縮。12月の「Velociraptrアップデート」ではブロック生成間隔を約0.1秒(100ms)だったのを0.05秒(50ms)未満へと40%短縮した。

この高速化を支えるのが「Optimistic Proposals」という仕組みである。従来はブロックの完全な承認を待ってから次のブロックを提案していたが、新方式では承認を待たずに連続してブロックを提案できる。これにより、同じ時間内でより多くのブロックを生成できるようになった。

さらに9月にはストレージシャーディング(AIP-97)がメインネットに展開され、データベースを複数に分割して並列処理する仕組みを実装。スループットは79%向上し、持続的なTPS(1秒あたりの処理件数)は14,000から25,000へと増加した。

2026年1月8日時点のメインネット利用率は77TPS、過去30日間のピークは16,884TPSを記録しており、インフラ面での余裕は十分に確保されている。参考として、ビットコインのTPSは約4〜7TPS、イーサリアムのL1は約20〜30TPSとされる。

出典:Aptos Explorer(2026/01/08)

ストレージシャーディングとは

ブロックチェーンのデータベースを複数の独立した部分(シャード)に分割する技術。各シャードが並列にデータを処理することで、単一のデータベースで処理するよりも高いスループット(処理能力)を実現できる。

Shelby:分散型ホットストレージ

出典:Aptos Japan

Aptos LabsとJump Cryptoが共同開発したShelbyは、高速なデータの読み書きを実現する分散型ストレージである。

従来の分散型ストレージは長期保存向けに設計されていたが、Shelbyはリアルタイム処理に対応している。

Shelbyは世界初のリアルタイム分散型ストレージとして、AmazonのS3のような大手クラウドストレージの代替となることを目指している。年間3,000億ドル規模で年率30%成長しているクラウド市場に、分散型という新たな選択肢を提供する。

想定されるユースケースは多岐にわたる。動画・ライブ配信ではトークンによるアクセス制御と高速配信を両立し、生成AI分野では学習用データの即時取得やバージョン管理が可能となる。また、分散型SNSやDePINではリアルタイムでユーザーが生成したコンテンツを処理できる。

DePINとは

「Decentralized Physical Infrastructure Networks(分散型物理インフラネットワーク)」の略。通信、エネルギー、ストレージなどの物理インフラをブロックチェーンとトークンインセンティブを活用して分散的に構築・運営する仕組み。

Watchee:コンテンツ向け分散型プラットフォーム

Shelby上には、コンテンツ向け分散型プラットフォーム「Watchee」が構築されている。クリエイターがコンテンツをアップロードすると、著作権の管理から配信、収益の受け取りまでを一元的にコントロールできる仕組みである。従来のプラットフォームで発生していた手数料やアルゴリズムによるランキング操作といった問題の解決を目指す。

世界最大級のコンテンツ企業NBC Universalがすでに活用を開始しており、プラットフォーム間でコンテンツの所有権やアクセスを失うことなくシームレスに移動できる環境を共同構築している。

Decibel:完全オンチェーンの取引プラットフォーム

出典:Decibel

Decibelは、現物取引と先物取引、マージン取引を統合したオンチェーン取引プラットフォームである。Aptos Labsとの協力のもとDecibel Foundationが開発を進めており、2025年8月のDevnet公開、11月のテストネット公開を経て、2026年第1四半期のメインネット稼働を目指している。DecibelはCEX(中央集権型取引所)並みの執行速度を分散型で実現することを目標としている。

プラットフォームの特徴として、複数の資産を証拠金として一括管理できる仕組み(マルチコラテラル・クロスマージンシステム)が挙げられる。APT、USDC、BTC、ETH、SOLなど複数の資産を証拠金として使用でき、預け入れ資産を同時に取引の証拠金として活用することも可能である。

また、「X-Chain Accounts」により、EthereumやSolanaのウォレットから直接Decibelにアクセスできるようになる。新たにウォレットを作成したりAPTを取得したりする必要がなく、既存ウォレットからシームレスに移行できる設計となっている。

Namespaces:アプリごとの独自実行環境

Namespacesは、Aptosのセキュリティを維持しながら、アプリケーションごとに独自の実行環境を構築できる機能。見た目は独立したネットワークのように機能するが、すべてがAptosの基盤を共有しているため、異なるブロックチェーン間をつなぐブリッジのような追加の仕組みを必要としない。

例えば、ゲームアプリと金融アプリで異なる手数料体系を設定するといったカスタマイズが可能で、企業やプロジェクトは自社向けにカスタマイズした環境を運用しながら、Aptosエコシステムの一部として機能し続けることができる。

Aptos Foundationは、Namespacesを含む複数の新技術について新たなライセンスを導入する予定。コードの透明性と研究利用を早期から可能にしつつ、Aptosエコシステムが先行する期間を設けた後、オープンな形で商用利用可能になる設計となっている。

ステーブルコイン基盤の拡充

Aptosのステーブルコイン時価総額は2025年12月に過去最高の18億ドルに達し、年初から約3倍に成長した。USDT、USDC、USDe に加え、PayPalのPYUSD、PaxosのUSDG、World Liberty FinancialのUSD1など主要ステーブルコインの統合が進んでいる。

Aptosチェーンにおけるステーブルコイン時価総額(出典:DeFiLlama)

Aptosでの送金手数料は約0.00003ドルで、従来の送金レール(200ドル送金時に平均12ドルの手数料)と比較して大幅なコスト優位性がある。銀行口座を持たない新興国の人々への基本的な金融サービス提供や、国境を越えた送金コストの大幅削減が可能となる。

この優位性を活かし、2025年7月にはアフリカ20カ国で暗号資産サービスを展開するYellow Cardと提携し、ガス代無料のステーブルコイン送金を開始。サハラ以南アフリカでは5,400万人以上がデジタル資産を利用しており、都市部で働く家族からの仕送りがほぼリアルタイムで届くなど、従来は数千円の手数料と数日の待ち時間がかかっていた送金体験が大きく改善されている。

8月にはラテンアメリカ最大の暗号資産取引所Bitsoとの戦略的パートナーシップを発表し、同地域900万ユーザーへのアクセスを確保した。

また、複数チェーン間でステーブルコインの取引を可能とする「StableFlow」がAptosに対応し、Ethereum、Arbitrum、Solana、Tronなど9つのネットワークとの双方向送金が可能となった。手数料は0.01%で、100万ドルまでの取引でスリッページを最小限に抑えられる。

関連:Aptos Labs CBOが語る日本戦略|独占インタビュー

DeFiエコシステムの成長

DeFiLlamaによると、Aptosの預け入れ総額(TVL)は約4.4億ドル、月間DEX取引高は45億ドル以上となっている。2025年8月には大手レンディングプロトコルAaveがAptos上に展開し、Aave初の非EVMブロックチェーン対応となった。

この1年間で日次取引高、ステーブルコインの送金量、アプリ収益が大幅に成長した。DeFi以外でも、新興市場向けマイクロレンディング、AI学習データモデルの訓練、オンチェーンでのクリエイター報酬支払いなど、従来の暗号資産企業とは異なるタイプのビジネスが台頭している。

エンタープライズ・機関投資家の参入

機関投資家の資金流入も顕著である。BlackRockのトークン化米国債ファンド「BUIDL」は2024年11月にAptosに展開され、2025年10月には5億ドルを突破。12月時点で約3.5億ドルが運用されており、Ethereumに次ぐ規模となっている。Aptos上のRWA(現実資産)時価総額は10億ドル以上に達している。

また、新興市場向けの許可型レンディングプラットフォーム(認可された参加者のみが利用できる融資サービス)PACT Protocolは2025年2月にAptosへ移行し、10億ドル以上のオンチェーン資産を持ち込んだ。11月時点で累計融資発行額は19億ドル、アクティブローンは6億ドルに達し、トークン化プライベートクレジット分野で世界第4位の規模となっている。

日本市場への注力

Aptos Labsは日本市場を重要な成長拠点と位置づけており、日本の金融サービス業界の大手企業と具体的な協議を進めている。実世界の資産デジタル化分野での展開が期待されており、日本へのコミットメントを示すため相当数のリソースを配置している。

日本のAI・データセンター分野との親和性も注目される。日本ではデータセンターに関する規制が他国に比べて緩く、多くのデータセンターが建設されている。高速なストレージへのアクセスが不可欠なデータセンターにとって、Shelbyは最適なソリューションとなる可能性がある。

また、日本はIPとAIの主要拠点でもある。クリエイターエコノミーは世界中でまだ始まったばかりであり、深く根ざした文化や規律、強力な企業・技術基盤に加えて創造性とIPの重要な拠点でもある日本市場での展開が進められている。HashPortとの連携を軸にエコシステム拡大を図る方針だ。

関連:Aptosのエコシステム責任者が語るエコシステム戦略|独占インタビュー

今後の開発計画

Aptosは2026年に向けて複数の技術強化を計画している。「Archon」ではブロック生成間隔を約0.01秒(10ms)まで短縮し、取引処理をさらに高速化する。「Block-STM V2」では複数の取引を同時に処理する能力を強化し、より多くのトランザクションに対応できるようになる。

セキュリティ面では「Encrypted Mempool」により、取引データを暗号化して先回り取引(フロントランニング)を防止する。「Event-Driven Transactions」では、特定の条件が満たされた際に自動で取引を実行できる機能を追加する。

フロントランニングとは

他のユーザーの取引情報を事前に察知し、その取引より先に自分の注文を実行して利益を得る行為。ブロックチェーンでは、未処理の取引がメモリプール(mempool)で公開されているため発生しやすい。

さらに量子コンピューター時代への備えも進めている。量子コンピューターが実用化されると、現在広く使われている暗号技術が解読されるリスクがあり、ブロックチェーン業界全体の課題となっている。

Aptosはモジュラー型設計を採用しているため、ネットワークを停止することなく新技術を導入できる。将来の量子コンピューターにも耐性を持つ新しい署名方式の導入が提案されており、セキュリティを重視するユーザー向けの選択肢として準備が進められている。

グローバル取引エンジン構想

出典:Aptos Japan

Aptos Labsは2025年4月、国境を越えた24時間稼働の資本市場を目指す「グローバル取引エンジン(Global Trading Engine)」構想を発表した。本構想は、ステーブルコイン、RWA(現実資産)、オンチェーン注文板(CLOB)、クロスチェーン対応、AIウォレットなどの要素を融合し、誰もがアクセスできる次世代金融インフラの構築を目指すものである。

Avery氏は「ブロックチェーンなら誰もが公平にアクセスでき、世界中の人々が同じ条件で取引できる。IPO(新規株式公開)では認定投資家のみが最初に投資できるが、分散型取引所なら誰もが同じ機会を持ち、グローバルにアクセスでき、資産をこれまで以上に速く移動させられる」と、既存金融システムとの差別化を強調している。

同社は取引、資金移動、インフラストラクチャーの3つの領域に集中しており、すべての業界を金融サービスの観点から見るという方針のもと事業を展開している。

CLOBとは

「Central Limit Order Book(中央指値注文板)」の略。買い注文と売り注文を価格順に並べて管理し、条件が合致した注文同士をマッチングさせる取引方式。従来の証券取引所やCEX(中央集権型取引所)で広く採用されている仕組みをオンチェーンで実現する。

主な構成要素として、USDT・USDC・USDeなどマルチステーブルコイン対応(時価総額10億ドル以上)、株式・不動産・国債などのRWA対応、オープンソースの分散型注文板(CLOB)、他チェーンウォレットからのクロスチェーンアカウント対応などが挙げられている。

Avery氏は「世界の金融市場は、スピード・透明性・公平性の面で進化が求められています。Aptosはそのためのインフラをゼロから構築してきました」とコメントしている。

APTトークン

トークン概要

ティッカー APT
価格 約0.99ドル(2026年2月28日時点)
時価総額 約7.77億ドル
完全希薄化時価総額(FDV) 約11.9億ドル
循環供給量 約7.81億APT
総供給量 約11.9億APT
最大供給量 上限なし
(21億APTを上限とする提案を審議中)
初期供給量 10億APT(2022年10月ローンチ時)

出典:CoinMarketCap(2026年2月28日時点)

トークンの用途と機能

APTトークンは以下の用途で使用される。

  • ネットワーク手数料
    Aptos上での取引やスマートコントラクト実行時のガス代として使用
  • ステーキング
    バリデーターへの委任によりネットワークのセキュリティに貢献し、報酬を獲得
  • ガバナンス
    Aptos Improvement Proposals(AIPs)を通じたネットワークの意思決定への参加

ステーキング報酬は年率最大7%から開始し、毎年1.5%ずつ低下して最終的に3.25%に収束する設計となっている。取引手数料は現在バーン(焼却)されているが、将来的にはガバナンス投票により変更される可能性がある。

なお、Aptosはエコシステムの成長とパフォーマンス向上を目的とした取り組みの一環として、ステーキング報酬率を年率2.6%まで引き下げる提案を現在検討している。

トークン配分

ローンチ時の初期供給量10億APTは、以下の割合で配分された。

Aptos(APT)初期トークン配分

総供給量:10億APT

配分内訳

コミュニティ — 51.02%

エコシステム助成金、インセンティブ。過半数を占める

コアコントリビューター — 19.00%

開発チームへの配分

財団 — 16.50%

Aptos財団の運営資金

投資家 — 13.48%

初期投資家への配分

特徴

  • 最大供給量の上限なし(インフレ型)
  • コントリビューター/投資家は4年間のロックアップ(段階的解除)

出典:Aptos公式資料

コミュニティへの配分が過半数を占めており、エコシステムのグラント、インセンティブ、コミュニティ成長施策などに充てられる。このうち約4.1億APTはAptos Foundationが、1億APTはAptos Labsが管理している。

なお、Aptos Foundationは2026年2月、APTのトークノミクスに関する重要な更新を発表した。主な内容は以下の通り。

  • 供給上限の設定
    プロトコルレベルで最大供給量を21億APTに設定する提案(現在の流通量は約12億APT)
  • ステーキング報酬率の引き下げ
    現行の年率5.19%から2.6%への削減を提案
  • ガス手数料の引き上げ
    現行の10倍への引き上げを提案。引き上げ後もステーブルコイン送金は約0.00014ドルと世界最安水準を維持する見込み
  • 財団トークンの永久ロック
    Aptos Foundationが保有する2.1億APTを永久にステーキングし、売却・配布を行わない
  • パフォーマンス連動型グラント
    今後のグラント配布をKPI達成に紐づける設計へ移行

これらの施策は、ブートストラップ期の補助金モデルから脱却し、ネットワーク利用度に連動したトークン供給メカニズムへの移行を目指すもの。バーン量が発行量を上回る「デフレ型」への移行を長期的に見据えている。なお、これらの多くはガバナンス提案段階であり、正式決定には至っていない。

ロックアップスケジュール

トークンの放出スケジュールはカテゴリごとに異なる。

APTロックアップスケジュール(出典:公式ドキュメント)

コミュニティ・Foundation
初期に1.3億APTがアンロックされ、残りは10年間かけて毎月1/120ずつ段階的に放出される。

コアコントリビューター・投資家
4年間のロックアップが設定されている。最初の12ヶ月は完全ロック、13〜18ヶ月目に毎月3/48ずつ、19ヶ月目以降は毎月1/48ずつアンロックされ、ローンチから4年後に全量が解除される。

なお、ロック中のトークンもステーキングは可能であり、ステーキング報酬には配布制限が適用されない。現在、ネットワーク上のトークンの82%以上がステーキングされている。

関連組織

Aptosの主要な関連組織として、開発を担うAptos Labsと、エコシステム支援を担うAptos Foundationがある。

Aptos Labs

MetaのDiemプロジェクト出身者によって設立され、CEOのAvery Ching氏はMetaで分散システム開発を主導していた経歴を持つ。

Aptosネットワークの研究開発を担う企業である。a16z、Apollo Global Management、Binance Labs、PayPal Ventures、Franklin Templeton Investmentsなどが出資している。2024年10月にはHashPaletteを買収し、日本市場へ本格参入した。

Aptos Foundation

エコシステム支援を担う非営利組織である。2025年には1.5億ドル以上の資金を開発者支援に投じており、最大15万ドルの助成金プログラムを提供している。

注目情報

注目情報

インド最大の通信会社Jioとの提携

2025年10月には、インド最大の通信会社であるReliance Jioとのパートナーシップを発表。約5億人のユーザーにサービスを提供する同社と協力し、ブロックチェーン基盤の報酬システムを構築している。

インドでは銀行口座を持たない人々も多く、農村部を含む幅広い層がスマートフォン一つでデジタル経済に参加できるようになる点が注目される。ベータテストには多数のユーザーが参加しており、高速・低コストのAptosインフラを活用した大規模な金融包摂の実証事例となっている。

日本・韓国での展開

日本では、大阪・関西万博2025でHashPortとの提携によりEXPO2025デジタルウォレットのブロックチェーンインフラを提供。約100万ダウンロード、累計590万件以上のトランザクションを処理し、Web3に馴染みのない層を含む幅広い世代がブロックチェーンを体験する機会となった。

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韓国では、ロッテグループのマーケティング・Web3事業を担うDaehong Communicationsがモバイル電子ギフトサービス「Giftiel」をAptosと統合。電子ギフトの発行から償還までの全ライフサイクルがオンチェーン化され、130万人以上のユーザーが利用、累計発行数は500万件を超えている。今後はロイヤルティポイントやステーブルコインなど、さまざまなユースケースへの拡張が予定されている。

AptosとDaehongは2023年8月にパートナーシップを締結。当初はNFTプロジェクト「Bellygom」での協業から開始し、ロッテの事業における多くの領域でWeb3技術の活用を探ってきた。

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