アプトス(APT)の買い方ガイド
アプトス(APT)は、2024年に開発が著しいブロックチェーンプロジェクトの一つです。開発するアプトス・ラボは、企業や機関との提携で、Web3ユースケースの発表、プロダクト開発に拍車がかかっています。
この記事では、アプトス(APT)プロジェクトの概要や今後の展望を整理し、投資対象としての暗号資産(仮想通貨)APTの買い方について詳しくご紹介します。それでは、以下のステップに従って進めていきましょう。
アプトス(APT)プロジェクトの概要と特徴
以下の図表では、アプトスの主要な特徴と投資家に注目されているポイントを5つにまとめています。
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アプトス(APT)の概要
アプトス(Aptos)は、Meta(旧Facebook)のブロックチェーンプロジェクト「Diem」とそのウォレット「Novi」の元開発チームによって開設されました。
トランザクションの並行処理技術を通じてスケーラビリティ、ネットワークの規模拡大に伴う処理能力の維持や向上に注力。パイプライン構造により、利用可能なすべてのハードウェアリソースをフル活用し、複数のトランザクションを同時に処理し、効率性を追求しています。
2022年9月時点で、アプトスのテストネットでは、1秒間に約1000トランザクションを処理する性能を謡い、開発チームは、最大160,000TPSに達する設計だと述べています(32コアのコンピュータを使用した場合)。
アプトスラボ(Aptoslabs)は、a16z、Multicoin Capital、Coinbase Ventures、Paypal Ventures、Binance Labs、Franklin Templeton、Circle Ventures、など、名だたる投資家たちから支持を集めており、総額で3億5,000万ドル(約500億円)以上の資金調達に成功しています。
APTトークン
アプトスは、Proof of Stake (PoS) コンセンサスメカニズムを採用。流通しているAPT供給量の80%近くが現在135のバリデーターにステークされています(24年4月時点)。PoSはステーク量に応じてトランザクションの処理確率を決定します。
仮想通貨APTは、アプトスネットワークのネイティブトークンです。このトークンは、ノードがPoSプロセスに参加する際の担保や、ネットワークの全体的な決定を形成する「ガバナンス」プロセスでも使用されたり、一般ユーザーからノードに対する投票権の「デリデート(委任)」に利用されます。
アプトスの現物ETFに対する期待とその根拠
米暗号資産マーケットメーカーのGSRは2024年6月、 ビットコイン(BTC)と イーサリアム(ETH)に続き、 ソラナ(SOL)が第3番目に承認される現物ETF(上場投資信託)となる可能性があり、実現した場合、価格は大幅に上昇するとの見解を示しました。
レポートでは、現物ETFの承認を獲得する重要な二つの要因として、分散化のレベルと市場の需要を挙げ、独自の指標を用いて、アプトス(APT)を含む主要仮想通貨を分析し「ETF可能性スコア」を策定。
先月承認されたイーサリアムがトップに、ソラナが2位、続いてNEAR、アバランチ(APT)、アプトス(APT)が上位5位を占めるという結果になっています。
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投資家5つの注目点
1. Microsoftとの提携でAzure OpenAI Serviceを統合
スケーラブルでハイスピード、カスタマイズ可能なAptosブロックチェーンソリューションで現代の金融をサポートします。
— Aptos Japan (@aptos_japan) June 6, 2024
興味のある方はぜひ『Aptos Ascend』のパートナーになる方法をご覧ください:https://t.co/jEMhT71YnCpic.twitter.com/YdBogUssGu
Microsoftとの提携により、アプトスはAzure OpenAI Serviceを統合。開発者はAIモデルを簡単にアプリケーションに導入でき、Web2.0からWeb3.0への移行が容易になります。大手投資企業と取り組んでいる「Aptos Ascend」の構築は、その一環です。Aptos Ascendは、レガシー金融と分散型金融の融合に焦点を当てており、現実資産(RWA)のトークン化とその流通、担保を必要としない融資などの機能を構築します。
2. Move:言語レベルで実現する高セキュリティ
アプトスは、Diemの技術的遺産である「Move」言語を採用。Moveは、資産の管理が厳密に定義されているため、安全性と効率性が高い。また、コードが再利用しやすく、保守も簡単に行える設計になっている。この特徴により、資産の二重支払いなどの問題を防止し、初心者でも扱いやすい言語となっている。
▶️Moveとは
MetaのDiemプロジェクトで開発された技術要素。安全性に重きを置いている。ディエムの仕様を引き継いでいるブロックチェーン(SUI、Linera)では、スマートコントラクトのコード記述に、「Move」言語またはMoveの流れを汲む言語が利用されています。
3. DeFiの拡大、AI + DeFiプロジェクト「Thala」がけん引
近年、アピトスのDeFiエコシステムに資本が集まり、利回りやポイントプログラム、エアドロップの機会などが提供されています。2024年Q1には、DEX取引量が512%、ステーブルコインの時価総額が96%、DeFiのTVL(Total Value Locked)が376%増加(Messari調べ)。
AI+DeFiを掲げる「Thala」は、USDYなどのステーブルコインを担保にMODを発行し、DEXやリキッドステーキング機能を備え、アプトスのTVLをリードしています。
4. ユーザー体験:Keyless&PasskeysやJamboPhone
アプトスでは、FaceIDやTouchIDのような、シンプルかつ安全な本人認証を可能にする「Passkeys」及び、Google、Apple、Githubアカウントを通じてWeb3ログインを可能にする「Keyless」が24年2月に実装されており、今後の普及が期待されます。
アプトスと連携したWeb3型スマホ「JamboPhone」は99ドル(約15,000円)で発売されており、新興市場(アフリカ、東南アジア、ラテンアメリカ)をターゲットにリーチを拡大しています。40カ国以上で販売されており、日本からの注文も可能です。ソラナ(SOL)のスマホのように人気を獲得できるか注目されています。
5.ゲーム分野の製品拡充
24年2月、Aptos Labsはゲーム開発者向けの包括的なワンストップ・ショップであるAptos GameStackを発表しました。これは、ブロックチェーン上でのゲーム構築をサポートするもので、Google Cloudと提携し、GoogleのMarketplaceを通じて提供されます。注目のパートナーには、メタバース企業Supervillain、NetmarbleのWeb3子会社MARBLEX、そしてインド市場向けのトレーディングカードゲームSTANがあります。
アプトス(APT)投資のリスク
アプトス(APT)への投資を検討する際には、以下のリスクも認識しておく必要があります
トークンのロック解除イベント
トークンのロック解除イベントでは、ロックが解除されたトークンを保有する投資家がそれらを市場で売却できるようになるため、売り圧力が生じる可能性があります。また、トークンの供給量が増えることで価値の希釈化が懸念されることもあります。
2024年第一四半期には、APTの価格が前四半期比76%上昇しましたが、供給の増加により流通時価総額は前期比127%増の66億ドルとなり、全トークンの中で22位にランクアップしています。
直近では、アプトスは6月12日に1,131万トークン(流通供給量の2.59%)、1億ドル(約156億円)相当をロック解除しました。
アプトス(APT)の供給状況
APTのインフレ率は年間7%から始まり、毎年1.5%ずつ減少して最終的に3.5%に達する予定です。このレートは初期総供給量10億APTを基にしています。
2024年第1四半期末までに初期供給の約31%が分配され、前四半期比32%の増加となりました。
第2四半期に解除されるジェネシス供給:第1四半期末のAPT価格に基づき、3億2900万ドル相当のAPTが第2四半期にコア貢献者に解除されます。2億3300万ドル相当のAPTがプライベート投資家に解除され、これは第1四半期末のAPT流通供給の3.5%に相当します。
アプトス(APT)の買い方・取引所の特徴早見表
おすすめ 取引所 |
おすすめポイント | アプリの特徴 | 現物取引 | レバレッジ取引 | 投資サービス | 取引所手数料 (BTC参考) |
最低取引単位 (BTC参考) |
入金手数料 | 出金手数料 | 出庫手数料 (BTC参考) |
備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1
SBI VCトレード
|
SBIグループの100%子会社 最高水準のセキュリティ |
口座で保持するだけ ステーキングが便利 |
販売所 | 〇 | 積立・ステーキング レンディング |
Maker:-0.01% Taker:0.05% |
販売所:0.00000001 BTC 取引所:0.00000001 BTC |
無料 | 無料 | 無料 | ‐ |
2
OKCoinJapan
|
狭いスプレッドと 高い流動性 |
スピーディーな入出金・入出庫 | 販売所 取引所 |
◎ | レンディング | Maker:~0.07% Taker:~0.14% |
販売所:0.00001 BTC 取引所:0.0001 BTC |
無料 | 400円~1,320円 | 0.2~0.5APTの範囲内 顧客自身で設定 |
30日間の取引量100 万円未満 Lv1の場合 |
アプトス(APT)を取り扱う取引所の詳細
アプトス(APT)の買い方ガイド
1. 口座開設
まずは購入の前に、交換業者への登録手続きを行なって口座を開設することが必要です。口座開設は主に以下のステップで進んでいきます。
- メールアドレスを入力して登録用のURLを受信
- 必要事項を入力
- 本人確認書類を提出
まずは、自身が使用するメールアドレスを交換業者の専用ページに入力します。その後は入力したメールアドレス宛に登録用のURLが届くので専用のページを開き、多くの場合ここでパスワードの設定を行います。
次は氏名や住所、投資目的などの情報を入力。口座開設には本人確認が必要なため、必要書類をアップロードしたり、郵送したりする手続きが必要です。その後に審査が行われ、通過すればアプトスを購入できるようになります。
2.入金方法
口座開設が完了したら、次にアプトスを購入するために円の入金を行います。円の入金方法は、対応している銀行などが交換業者によって異なるので、必要に応じて事前に確認しておくことをお勧めします。
入金では、主に以下のような方法で最初に円を交換業者の口座に預け入れます。
- 銀行振込
- インターネットバンキングから入金
- コンビニから入金
入金後、自身の口座に円の残高が反映したら、その資金を使ってアプトスの購入が可能。取引所か販売所を選んで、必要事項を入力して購入手続きを行います。
3.アプトス(APT)の買い方(参考例:SBI VCトレード)
「販売所」では、同社が設定した価格でアプトス(APT)の売買が行えます。購入は提示された買取価格で、売却は売り価格で行われ、操作が直感的で初心者にも理解しやすいです。しかし、購入価格と売却価格の間にスプレッド(価格差)があるため、短期トレードには不向きな点は覚えておきましょう。
アプトス(APT)の購入画面(OK CoinJapanの例)
OK CoinJapanの「取引所」では、参加者同士が直接価格と数量を提示して取引します。自分の望む価格で購入または売却を希望し、それに応じた相手がいれば取引が成立します。この方式では、指値注文や成行注文を利用して取引を行うことができます。
SBI VC トレードではアプトス(APT)のステーキングが便利
ステーキングのメリットは、長期保有予定の仮想通貨を預け入れて放置しているだけで、株の配当のようなパッシブインカム(受動的収入)を得られる点にあります。
SBI VCトレードにおいては、5月15日(水)からアプトス(SOL)の取扱いが開始されました。口座に預けるだけで、ステーキングサービスの対象となり、毎月資産が増加します。アプトスのステーキングの想定年率は、約6.0%とされています。
SBI VCトレードのステーキングサービスを利用するための特別な申し込みや手続きは必要ありません。平均保有量に基づき、SBI VCトレードの口座内で毎月自動的に報酬が支払われるシステムです。このサービスはいつでも解約が可能で、資産の引き出しも自由に行えます。
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アプトス(APT)に関する税金について
仮想通貨取引で生じた利益は原則「雑所得」として取り扱われます。日本円との売買で得た利益だけではなく、仮想通貨同士を交換したときに生じた利益や貸暗号資産などで得た報酬も課税対象となります。
なお、雑所得に分類される仮想通貨取引での所得は、給与所得などの他の所得と合算した金額に対して税率がかけられます。税率は、所得が多いほど高くなる「累進課税」が適用され、下表の通り5%から45%の7段階に分かれています。住民税も合わせると最大で約55%の税率が課されます。
アプトス(APT)を購入する上での注意点
最後に、アプトス(APT)を買う上で考慮した方が良い重要ポイントを紹介します。
まずは、少額から投資し始めることを検討してみてください。仮想通貨は株式などと比べると少額で投資することが可能です。アプトス(APT)は注文あたり0.0001 APT(Okcoin japan の取引所)から購入することができますので、まずは慣れることから始めるのも1つの方法です。
次に、投資は余剰資金で行いましょう。これは仮想通貨に限らず、資産運用のポイントとしてよく挙げられています。生活に必要なお金や将来使う予定のある資金ではなく、当面は使う予定のないお金で投資するようにしてください。
仮想通貨にも、手元の資金よりも大きな利益を狙える「レバレッジ(証拠金)取引」という投資手段もありますが、大きな利益を狙える分、損失のリスクも大きくなります。投資金額を増やしたり、レバレッジ取引をしたりする前に、まずは余剰資金を使って少額投資を行うことから始めることをお勧めします。
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