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ニアプロトコル(NEAR)|投資情報・リアルタイム価格チャート

基礎情報

ニア(NEAR)とは

ニア(NEAR)は、高速処理や安価な手数料、安全性、ユーザーフレンドリーな設計を特徴とした、dAppsなどの構築に利用できるプロトコル。イーサリアムの競合チェーンの一つで、レイヤー1ブロックチェーンとして機能している。

開発者とユーザーの利便性に重点を置いた機能を実装。名前付きアカウントやアカウント抽象化により、ユーザーは複雑な手続きなしに簡単に取引や操作ができる。

合意形成アルゴリズムに、PoS(プルーフオブステーク)を応用したTPoS(Thresholded Proof of Stake)を独自で実装。スケーラビリティを実現するために、複数のネットワークを活用して並行処理を行うシャーディング技術を用いている。

さらに、NEARは、Aurora(オーロラ)やOctopus Network(オクトパスネットワーク)といったプロダクトを通じて、ブロックチェーン間の相互運用性をブリッジ技術で提供している。

 

ニアは、元Microsoftソフトウェア開発者のAlexander Skidanov(アレクサンダー・スキダノフ)氏と、元Google ResearchエンジニアリングマネージャーのIlya Polosukhin(イリア・ポロスキン)氏によって、2018年に人工知能スタートアップ「NEAR.AI」として設立された。翌年にはブロックチェーン分野へと事業を拡大。2020年にはレイヤー1ブロックチェーンとしてメインネットを公開した。

価格

  • 現在価格(2025年9月14日時点):2.80ドル(約413円)
  • 年初来高値(2025年1月):6.2ドル(約915円)
  • 年初来騰落率(YTD):−44.12%
  • 過去最高値(2022年1月):20.68ドル(約3055円)
  • 価格予測

    2024年6月:米国の暗号資産マーケットメーカーGSRが発表した主要仮想通貨の「ETF承認可能性スコア」において、イーサリアムがトップとなり、続いてソラナが2位にランクイン。NEAR、アバランチ(AVAX)、およびアプトス(APT)が上位5位に名を連ねた。この結果は、NEARの市場での評価と今後の成長への期待が反映されたものと言える。(関連

    2024年5月:グレースケール、ビットコインレイヤー2など2銘柄の仮想通貨投資信託を提供開始。グレースケールはNEARのシャーディング技術の高いスケーラビリティと大規模アプリの採用が進むことを理由に、NEARの仮想通貨投資信託の提供を開始。また、トランザクション手数料の一部がバーンされ、供給量が調整されることからも、長期的な価格上昇が期待されている。

    時価総額|関連銘柄

    ニア(NEAR)の時価総額は2025年9月時点で約39億ドル、「AI」セクターの中では1位に位置する。同セクターで2位のBittensor(TAO)の時価総額は約34億ドル、3位のStory Protocol(IP)は約30億ドルとなっている。

    また「スマートコントラクト」セクターの中では1位のイーサリアム(ETHJ)が4000億ドル。ソラナ(SOL)が930億ドルで追従する形だ。

    主な出来事

    エコシステム支援組織

    NEAR Foundation(ニアファンデーション):Viking Educationの創設者であるErik Trautman(エリック・トロートマン)氏によって設立された。彼の共同設立者は、Googleでの3年間を含む10年以上の業界経験を持つIllia Polosukhin(イリア・ポロスキン)氏と、Microsoftで働いてmemSQLに入社し、エンジニアリングディレクターになったコンピュータ科学者のAlexander Skidanov(アレキサンダー・スキヴァノフ)氏である。

    ニアプロトコルのチームは、いくつかの国際大学対抗プログラミングコンテスト(ICPC)の金メダリストと受賞者を含む経験豊富な開発者で構成されている。ネットワーク全体のエコシステムやガバナンスを監督している。

    トークンアロケーション

    NEAR Protocolは、2020年4月22日のメインネットローンチ時に、10億NEARトークンを作成し、個人や組織に継続的に配布した。すべてのジェネシストークンは60か月目の終わりまでにロックが解除される。

    出典:NEAR 

    NEARのトークノミクスは以下のように10億トークンが割り当てられている:

    • 17.2% – コミュニティ助成金
    • 11.4% – 運営助成金
    • 10% – 基金の資産
    • 11.7% – 初期エコシステム
    • 14% – コア貢献者
    • 17.6% – バッカー
    • 6.1% – 小規模バッカー
    • 12% – コミュニティセール

    出典:NEAR 

    また、毎年5%の追加供給がエポックリワード(ブロック報酬)のために発行され、ネットワークをサポートしている。

    NEARトークンは以下の用途に使用される:

    • 取引処理およびデータ保存の手数料
    • ステーキングによるバリデータノードの運営
    • ガバナンスを通じたリソースの配分

    Total Value Locked(TVL)

    Total Value Locked(TVL)は、DeFi(分散型金融)プラットフォームやプロトコルの価値を評価するための重要な指標の一つ。2025年9月時点、ニアのTVLは約1.02億ドル。プロトコル別のTVLトップ3は以下の通り。

    • Rhea Finance(約9,800万ドル):現在のトッププロトコル。レンディング・流動性提供を軸にしたDeFiプロトコルで、直近では市場全体の下落にも関わらず安定したシェアを維持している。
    • Meta Pool(9,770万ドル):流動性ステーキングプロトコル。NEARトークンをステーキングして報酬を得ることができ、さらに対応する流動性トークン(stNEAR)を受け取ることで、資産をロックせずにDeFiなどの他プロトコルで活用可能。
    • LiNEAR Protocol(7,780万ドル):流動性ステーキングおよびリステーキングのプロトコル。複数チェーンに対応し、クロスチェーンでのシームレスな利回り獲得が可能。短期的にはMeta Poolと競い合うポジションを占めている。

    出資している主なVC

    • 資金調達総額:約5億4,000万ドル。2017年から2022年にかけて、13ラウンドにわたり資金調達を実施。
    • 大規模な投資ラウンド:2022年1月のプライベートトークンセール(1億5000万ドル)、2022年4月のTiger Globalの主導するラウンドでの追加調達(約3億5000万ドル)
    • リードインベスター:Andreessen Horowitz (a16z)、Three Arrows Capital、Tiger Global、MetaStable Capitalなど
    • フォロー投資家:Pantera Capital、Electric Capital、Dragonfly Capital、Alameda Research、FTX Ventures、Republic、Pantera Capitalなど

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