Polygon(MATIC)の概要
2017年10月にローンチされたポリゴンは(旧Matic Network)は、イーサリアムブロックチェーンのL2(レイヤー2)ソリューションにあたり、ネットワーク手数料のGAS代高騰問題を解消する、開発者向けプロトコルおよびフレームワークだ。
混雑の続くETHチェーンのメインネットとは異なる拡張を持たせることで、スケーラビリティ問題を緩和。ポリゴンのスケーリング・ソリューションは、400以上のdAppsや、約150万人以上のユーザーに幅広く利用されている。
セカンドレイヤー・ソリューション
ポリゴンは多くのレイヤー2ソリューションと同様に、複数のレイヤーから構成される。ポリゴンの核となるのは実行レイヤーとネットワークレイヤーだ。
実行レイヤーはポリゴンのEVMとしてスマートコントラクトの実行を担う。そしてネットワークレイヤーはポリゴンで構築されたブロックチェーンで、個別にコンセンサスをとりブロックを生産する。ポリゴン上のブロックチェーンは互いに通信が可能で、これによりdApps間の連携と価値の受け渡しが簡単に行える。
MATIC
ポリゴンの独自仮想通貨であるMATICという名称は、2021年2月にPolygonとしてリブランディングする前のプロジェクト名に由来し、通貨名のみが今も存続している形だ。
毎月リリースされるMATICトークンは、1兆MATICが発行上限となっており、ポリゴンエコシステムにおけるユーティリティトークンおよびガバナンストークンとして使用される。
国内の対応について
また、ポリゴンを利用できるサービスとしては、国内ではNFTマーケットプレイス「nanakusa」がβ版サービスを21年4月に開始したほか、MCH+支援タイトルがポリゴン対応を実施。国内では初のマルチチェーン対応の事例となった。
NFTの市場規模は2021年以降大きく拡大しており、ゲームやアート関連分野で特にその期待は厚い。なお国内取引所において、MATICは22年2月現在、未上場。